ビットコイン(Bitcoin/BTC)の価格は本日昼頃に60万円台を突破し、2019年の過去最高値を更新しました。今月初めに価格急騰が見られて以降は複数の専門家が「下落の可能性」を指摘していましたが、その後も上昇が続いているため仮想通貨市場に詳しい専門家の間でも「強気派」へと立場を変える人と「弱気派」を維持する人で意見が分かれ始めてきています。
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BTC価格:一時的に「63万円」まで上昇
ビットコイン(BTC)の価格は、本日23日の午前2時頃に2019年の過去最高値であった60万円を突破し、一時的に63万円近くまで上昇しました。しかしその後はやや下落しており、午後6時時点では62万円前後で取引されています。
仮想通貨に詳しい専門家の多くは「ビットコイン価格は今後もさらなる高値を更新する」と予想していますが、ここ最近では複数のアナリストや調査会社がビットコイン価格の下落を予想していたため、今回の価格上昇はやや予想に反するものであったとも考えられます。
Weiss Ratingsは依然として「価格下落」を警告
米国の格付け機関である「Weiss Ratings」は、今月12日に”ビットコインは買われ過ぎている”と警告し、独自モデルに基づいて『ビットコインは44万円近くまで下落する可能性がある』と語っていました。
Weiss Ratingsはその後のツイートでも「ビットコインの強気相場は人々が思っているほど長くは続かない」との考えを示しており、次の強気相場は前回の強気相場よりも小さいものになると述べています。
また、中国のビットコイン億万長者として知られるZhao Dong(ジャオ・ドン)氏も、今月はじめの価格急騰時に『これは強気相場ではない』と強調しており、ビットコイン価格は67万円近くまで上昇する可能性はあるものの、その後は再び44万円台まで下落する可能性があると語っています。
ビットコインの価格下落を警告する意見はこちら
「強気派」と「弱気派」で揺れる仮想通貨市場
価格下落を警告する意見はこの他にも複数報告されているものの、反対に「弱気派」から「強気派」へ意見を変える専門家も増えてきています。
Twitterで47,000人以上のフォロワーを持つ人気のアナリスト「Murad Mahmudov(@MustStopMurad)」氏は、今年2月に投稿したツイートで「ビットコインの底値は2019年第2四半期に記録することになり、強気相場は2020年第2四半期までこない」と語っていましたが、ここ最近で「今後ビットコイン価格は高騰する」との考えに切り替えたと報告されています。
また「ビットコインの底値は1,000ドル(約11万円)」だと予想していたアナリストのTone Vays氏は、この予想が的中する可能性を40%に減らしたと伝えられています。昨年の時点では、多くの人々がビットコイン価格20万円台まで下落すると予想していたため、弱気派から強気派へと移行している投資家はこの他にも多く存在すると予想されます。
ビットコインが「強気相場に突入した」というにはまだ時期尚早ですが、市場や投資家の意見に変化が見られ始めているのは確かです。実際にBTC価格が上昇を続けていることを考えると今後はさらに多くの投資家が強気派に移行していくと予想されますが、今もなお「価格下落」に関する警告が複数出ていることを踏まえると、今後の価格の動きには注意を払う必要があると予想されます。
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2019年4月23日|ビットコイン(Bitcoin/BTC)の価格
ビットコイン(Bitcoin/BTC)の価格は、本日24日の14時頃に62万円台まで上昇して以降は横ばいの状態が続いており、20時時点では「1BTC=623,924円」で取引されています。
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