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Ripple社CEO:中央銀行デジタル通貨開発における「相互運用性の重要性」を強調

現在世界各国では「中央銀行デジタル通貨(CBDC)の発行」に向けた本格的な研究・開発が進められていますが、Ripple(リップル)社のCEOであるBrad Garlinghouse(ブラッド・ガーリングハウス)氏は2020年9月24日に投稿したツイートで『CBDCを開発・導入する際には”相互運用性”を持たせることが非常に重要である』ということを説明しています。

CBDC導入における「相互運用性の重要性」を強調

Ripple(リップル)社は2020年9月24日に『相互運用性は中央銀行デジタル通貨(CBDC)の勝者と敗者を決定する』というタイトルの記事を公開しました。

この記事では「CBDCの発行が現実化してきている現代社会では”相互運用性”が非常に重要になる」ということが説明されており、Ripple社がそのような相互運用性を実現するために「決済サービスプロバイダー・金融機関・フィンテック企業」などといった様々な企業・組織と協力して開発に取り組んでいることが強調されています。

Ripple社のCEOであるBrad Garlinghouse(ブラッド・ガーリングハウス)氏は2020年9月24日のツイートでこの記事を引用し、『世界中でCBDCの導入が検討されているが、相互運用性を優先しなかった場合にはこれまでと同様の”連携が取れていない孤立したシステム”が再構築されるだけである』と説明を行いました。


世界中の中央銀行の70%以上がCBDCの導入を検討しています。そして非常に明確なことの1つは「相互運用性が重要である」ということです。これを優先しなかった場合には、同じサイロ化されたシステムを再構築するだけです。

XRPは中央銀行デジタル通貨の「架け橋」に

一部では『中央銀行デジタル通貨が発行されるようになれば、XRPのような仮想通貨はその立場を脅かされることになる』といった意見が出ていますが、ガーリングハウス氏はそのようには考えておらず『XRPは様々な中央銀行デジタル通貨の”架け橋”になる』と確信しています。

Ripple社が提供している決済ネットワークやソリューションは、中央銀行デジタル通貨を含めた様々な通貨・デジタル資産をスムーズかつ低コストで交換できる環境を実現しているため、CBDCと競争するのではなく、CBDCの利便性をさらに高めるツールとして機能することになると予想されます。

リップル社は先日公開した記事の中で『私たちはCBDCの出現を歓迎する』と述べており、『私たちは引き続き世界中の中央銀行と協力して、CBDCと独立したデジタル資産が共存・相互補完できる環境を構築し、情報と同じようにお金が自由に移動する”価値のあるインターネット”を実現する』と語っています。

私たちは世界中に住む何十億もの人々に恩恵を与えるであろうデジタル通貨と送金システムの導入と発展を推進する新たな存在として「CBDC」の出現を歓迎します。ただし新たに開発される各CBDCは、相互運用性を考慮して設計を行い、インターネットを介した情報のグローバル化においてこれほどの成功を収めたオープン標準とプロトコルの一種を利用することが重要です。

私たちは『1つのデジタル資産が全てを支配することになる』とは考えていません。また”分散型”であろうと”政府支援型”であろうと「支配的なデジタル通貨」が世界経済にとって良いことだとも思っていません。その代わりに私たちは、引き続き世界中の各中央銀行と協力して、CBDCと独立したデジタル資産が共存・相互補完できる環境を構築し、お金が今日の情報と同じように自由に行き来できる”価値のインターネット(IoV)”を実現します。

>>「Ripple社」が公開した記事はこちら

2020年9月27日|エックスアールピー(XRP)の価格

エックスアールピー(XRP)の価格は今月24日に23円付近まで下落したものの、その後はやや回復しており、2020年9月27日時点では「1XRP=25.81円」で取引されています。

2020年4月1日〜2020年9月27日 XRPのチャート(引用:coingecko.com)