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Symbol:メインネット公開時「少なくとも2つのプロジェクト」で技術活用

ネム(NEM/XEM)の大型アップデートで新たに誕生するプラットフォーム「シンボル(Symbol/XYM)」が、メインネット公開時点で「Wave Financialのウイスキーをトークン化するプロジェクト」と「リトアニア中央銀行の”LBCOIN”と呼ばれるコレクターコインプロジェクト」で活用されることが「Cointelegraph」の報道で明らかになりました。

「ウイスキーのトークン化・コレクターコイン」で技術活用

ネム(NEM/XEM)が予定している今後の大型アップデートによって、2020年12月17日には新しいプラットフォーム「シンボル(Symbol)」と新しい暗号資産「ジム(XYM)」が誕生する予定となっていますが、Cointelegraphの報道によると『Symbolの技術は正式リリース時に少なくとも2つプロジェクトで活用される』と報告されています。

「NEM Group」のCIOでありながら「NEMVentures」のマネージングディレクターでもあるDave Hodgson氏はコインテレグラフに対して、Symbolの技術がリリース時点で「Wave Kentucky Whiskey 2020 Digital Fund」と「リトアニア中央銀行の”LBCOIN”プロジェクト」で活用されることを明かしています。

「Wave Kentucky Whiskey 2020 Digital Fund」とは

「Wave Kentucky Whiskey 2020 Digital Fund」は、デジタル資産管理会社である「Wave Financial Group」が蒸留酒メーカーである「Wilderness Trail Distillery」と協力して立ち上げたファンドであり、バーボンウイスキーをトークン化することによって投資家の人々に”ウイスキーに投資できる環境”を提供しています。

「リトアニア中央銀行のLBCOIN」とは

リトアニア中央銀行が立ち上げた「LBCOIN」は、ブロックチェーン技術を活用した”収集可能なデジタルコレクターコイン”を発行するプロジェクトであり、6つのカテゴリーのトークンを揃えることによって「物理的な記念硬貨」に交換することができる遊び要素の強いコインとなっています。

正式リリース後にNEMから「Symbol」へと移行

「Wave Kentucky Whiskey 2020 Digital Fund」と「LBCOIN」では、以前からNEMの技術が活用されていたものの、Symbolリリース後にはSymbolの技術が活用されることになると報告されています。

Dave Hodgson氏はシンボル(Symbol)のことを『相互運用性とセキュリティトークンに重点を置いた企業向けのハイブリッドブロックチェーン』だと説明しています。

シンボル(Symbol/XYM)のメインネット公開時期は当初の予定よりも大幅に遅れているものの、その技術には依然として注目が集まっており、今回挙げられた2つのプロジェクト以外にも複数のプロジェクトで活用される予定であることが報告されていたため、正式にメインネットが公開された後には技術活用が急速に進むことになると期待されます。

>>「Cointelegraph」の報道はこちら

2020年10月8日|ネム(NEM/XEM)の価格

ネム(NEM/XEM)の価格は先月3日に17円付近まで回復したものの、その後はやや下落しており、2020年10月8日時点では「1XEM=12.38円」で取引されています。

2020年7月10日〜2020年10月8日 XEMのチャート(引用:coingecko.com)