Ripple(リップル)社が中央銀行デジタル通貨(CBDC)関連のプロジェクトを主導する新しいリーダーを見つけるために「セントラルバンクエンゲージメントシニアディレクター」の求人募集を出していることが明らかになりました。同社のCEOは以前に『中央銀行がXRP Ledgerの技術に注目していることを認識している』と語っていたため、今後はCBDCの開発支援などが本格的に進められていく可能性があると期待されています。
「中央銀行との提携・作業を主導するリーダー」を募集
Ripple(リップル)社の公式サイトに掲載されている求人情報ページには、同社の投資部門である「RIPPLEX(旧:Xpring)」が新しく”セントラルバンクエンゲージメントシニアディレクター”として働く人材を募集していることが記されています。
この求人募集ページには『RippleはXRP Ledgerで中央銀行デジタル通貨(CBDC)関連イニシアチブをサポートすることに焦点を当て、世界中の中央銀行との戦略、パートナーシップ、プロジェクト作業を主導する実績のあるリーダーを探している』と記載されているため、同社は「XRP Ledger」を用いて世界各国のCBDCプロジェクトをサポートすることを計画していると考えられます。
この職種の具体的な役割に関しては『中央銀行とRippleの戦略を定義・主導し、世界中の中央銀行との関係を構築して教育し、中央銀行とのパートナーシップを確保・管理してプロジェクトを構築・展開する』と説明されています。
「CBDCプロジェクトへの関与」本格化の可能性
Ripple社のCEOであるBrad Garlinghouse(ブラッド・ガーリングハウス)氏は先日、仮想通貨メディア「The Block」のインタビューに応じた際に『中央銀行がステーブルコインを発行するためのオープンソース技術として”XRP Ledger”に注目していることを認識している』と発言しており、『XRP Ledgerはオープンソース技術であるため、必ずしも我々が関与する必要はないが、複数の銀行と対話を行い、XRP Ledgerを活用する専門家として手助けができるよう努めている』と説明していました。
また同氏は今年9月に『中央銀行デジタル通貨(CBDC)を開発・導入する際には”相互運用性”を持たせることが非常に重要であり、XRPは様々なCBDCの”架け橋”になる』ということも語っており、「XRPは法定通貨を交換するための”ブリッジ通貨”として機能するため、様々な法定通貨に対応して流動性を提供する役割を果たすことができる」ということも説明していました。
今回明らかになった「セントラルバンクエンゲージメントシニアディレクター」の募集ページでは、CBDCプロジェクトと積極的に関与していく方針が示されているため、今後はRipple(XRP)関連の技術が世界各国のCBDCプロジェクトで積極的に活用されていく可能性があると期待されます。
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