世界最大級の暗号資産運用会社「Grayscale(グレイスケール)」は2021年1月5日に、同社が保有していた仮想通貨XRPを清算して、それらの資金をビットコイン(BTC)、イーサリアム(ETH)、ライトコイン(LTC)、ビットコインキャッシュ(BCH)などの仮想通貨に再投資したことを発表しました。
XRPを除外し「BTC・ETH・LTC・BCH」などに再配分
Grayscale(グレイスケール)は2021年1月5日に、時価総額ランキングで上位に位置する暗号資産で構成された投資信託「Digital Large Cap Fund(DLFファンド)」から仮想通貨XRPを除外したことを発表しました。
XRPの代わりに追加される資産はないとされており、XRP割り当てられていた資産はDLCファンドに含まれている以下のような仮想通貨に再配分されたと報告されています。
・ビットコイン(Bitcoin/BTC)
・イーサリアム(Ethereum/ETH)
・ライトコイン(Litecoin/LTC)
・ビットコインキャッシュ(BitcoinCash/BCH)
XRPは売却前のDLCファンドにおける1.46%を占めていましたが、今回の再配分によってDLCファンドの比率は以下のようになったと説明されています。
・BTC=81.6%
・ETH=15.9%
・LTC=1.4%
・BCH=1.1%
XRPはDLCファンドの四半期レビュー(2020年12月31日)に続いて削除されました。新たに追加される他の資産はありません。以下の表は2021年1月4日現在におけるDLCファンドの比重を示しています。$BTC $ETH $BCH
XRPを除外した理由に関しては、DLCファンドの取引先であるDegital Currency Groupの子会社「Genesis Global Trading(ジェネシス・グローバル・トレーディング)」が『XRP取引サービスを一時的に停止する』と発表したことが挙げられています。
仮想通貨市場では多くの暗号資産で価格高騰が続いていますが、米国証券取引委員会(SEC)がRipple社を提訴したことを受けてXRP価格は下落・低迷し続けています。
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