カルダノ(ADA)完全なる分散型ガバナンス時代へ「2024年に期待される7つのこと」

by BITTIMES

2024年に期待される7つのこと

カルダノ(Cardano/ADA)の公式商業化部門である「EMURGO」は2023年12月27日に「Cardanoエコシステムで2024年に期待される7つのこと」を発表しました。

EMURGO(エマーゴ)は、カルダノは分散型のガバナンスメカニズムに関するカルダノ改善提案である「CIP-1694」や、カルダノのインフラ維持と拡張を担当するメンバー主体のサービス「Intersect」の立ち上げを通じて持続可能なコミュニティガバナンスの基盤を整えたと説明した上で、『2023年はカルダノの構築と開発にとって素晴らしい年だった』と評価しています。

このように語る同社は『2024年にはさらに多くのことが期待される』と述べた上で「2024年にカルダノで期待される7つの事柄」について以下のような説明を行なっています。

Changハードフォーク

Cardano-Blockchain-Decentralized

Changハードフォークは、2024年に予定されているカルダノ大きな技術的マイルストーンとなるハードフォーク。

このネットワークイベントは、最小限のコミュニティが運営するガバナンスに向けた第一歩となるものであり、Cardanoコミュニティの同意に基づいて、このハードフォークで導入されるコンセンサスメカニズムによって施行される。

これにより、Cardanoガバナンスモデルのブーストラップフェーズが始まる。

完全なCardanoコミュニティガバナンス(Voltaire)

Cardano-ADA-Vote

2024年には「完全なるCardanoコミュニティガバナンス」の実現に向けた複数の大規模な措置が講じられる予定。

Cardano憲法ワークショップ

Cardano憲法は、カルダノコミュニティのガバナンス枠組みを確立する上で最も重要な要点の1つであり、従うべき規則と規定を概説した文書となる。

2024年にはIntersect内の「Cardano Civics Committee」によって組織された一連のCardano憲法ワークショップが計画されており、世界中の地域コミュニティからの意見を広く収集してフィードバックを受けることが予定されている。

ワークショップでは、Cardano憲法の項目について議論して意見を集め、憲法のバージョンを起草するために必要な情報を収集する時間をとり、将来のCardano憲法コンベンションに派遣される代表者を選出する。

Intersect(インターセクト)

Intersect(インターセクト)は2023年に設立されたカルダノのオフチェーンガバナンスの構成要素であり、オンチェーンガバナンスに焦点を当てた「CIP-1694」で規定された技術的特徴と連動して機能する。

インターセクトはメンバー主体の組織として委員会とレイヤーで構成され、様々なイニシアチブを通じてカルダノのコミュニティ主導型ガバナンスをリードし、サポートするグループを形成する。

急速に組織を拡大するインターセクトには現在850人以上のメンバーが参加しており、カルダノの持続可能性を管理する取り組みに参加する意欲がある人なら誰でも参加できるようになっている。

2024年にはインターセクトの活動を加速させてメンバーを増やし、カルダノのオフチェーンコミュニティガバナンスの強固な基盤を築くために、委員会とレイヤーの開発を開始する予定。

ブートストラップフェーズ

Changハードフォークは最小限のガバナンスをスタートさせる。その重要な部分のつとなるのがデリゲート代表(DReps)の参加。

カルダノのガバナンスには複数の主要なコミュニティガバナンス機関が存在するが、DRepsはそのうちの1つであり、カルダノネットワークに関する様々な提案に対して「カルダノコミュニティを代表して選ばれた投票代表者」として行動する。

2024年第2四半期が始まると、DRepsはネットワークに登録できるようになり、委任のためのキャンペーンを開始し、プロフィールを構築し始めると予測されている。

DRepsは「SPO」や「立憲委員会」と並ぶ3つのガバナンス機関の1つであるため極めて重要であり、2024年第2四半期〜第3四半期にかけて、カルダノコミュニティを代表するDRepsとして登録することができる。

Cardano憲法コンベンション

2024年第4四半期の初め頃には、アルゼンチンのブエノスアイレスで「Cardano憲法コンベンション」が開催される予定。このコンベンションには、世界中で開催される異なるワークショップで選ばれた全てのガバナンス代表者が集まる。

各代表はカルダノ憲法の最初のバージョンの起草に参加する。これはVoltaire時代の最大の節目であり、カルダノネットワークの究極のガバナンス文書となるカルダノ基本文書にコミュニティが意見を述べるチャンスとなる。

Cardano憲法の投票

2024年の終わりには、カルダノ憲法の最初のバージョンがコミュニティ全体に提案される。すべてのCardanoメンバーには、この憲法に規定されている条項の意味を見直す時間が与えられる。

その後はカルダノコミュニティ全体がこの憲法の初版を承認するための投票を行うことになる。この投票はカルダノにとってのターニングポイントなり、このマイルストーン後からカルダノネットワークは分散型の方法で統治され始める。

カルダノにおけるさらなる資産のトークン化

カルダノにおける資産のトークン化

カルダノは「トークン発行でスマートコントラクトが必ずしも必要ではない」という点でユニークな分散型ブロックチェーンであり、ブランドやクリエイターのWeb3参入をシンプルにするという観点で重要な役割を果たしている。

現実世界の資産をトークン化する動きは年々拡大してきているが、カルダノ上のNFTプラットフォームである「NMKR」のようなプラットフォームを利用すれば、誰でもどんな組織でも資産のNFTを発行することができる。

また、カルダノは各取引に多くの取引データを入力できる豊富なメタデータ機能も備えている。

サードパーティのdApp開発が進む

サードパーティのdApp開発が進む

カルダノでは150以上のプロジェクトが立ち上げられ、現在は1,300以上のプロジェクトが開発されている。カルダノ上でスマートコントラクトを開発するためのプログラミング言語は「Plutus、Marlowe、Aiken」など複数あり、開発者向けのオープンソースツールも複数利用できる。

ネットワークとしてのカルダノの基盤はHaskell言語に基づいて構築されているが、カルダノ上でプロジェクトを構築する際には複数のプログラミング言語を利用できる。最近ではAikenが最も人気のある言語の1つとなっており、開発者はカルダノ上のプロジェクトのためのスマートコントラクトをすぐに構築し始めることができる。

Maestroのような他のインフラツールやプラットフォームは、API、ウォレット、クロスチェーン統合、データフィードなどを含む、プロジェクトのための完全なWeb3技術スタックを提供している。

他ブロックチェーンとの相互運用性向上

他ブロックチェーンとの相互運用性向上

カルダノにはサイドチェーンツールキットもあるため、開発者はサイドチェーンソリューションを構築して、カルダノのエコシステムに接続することができる。

その他のCIP提案やGitHub上のオープンソースツールは、カルダノをより相互運用性の高いエコシステムにするため、主にEVMベースの製品やサービスと連携して製作中である。

「Wanchain」や「Maestro」とのパートナーシップは、カルダノの相互運用性を高め、カルダノをよりよく接続し、カルダノDeFiアプリケーションのTVLを成長させるのに役立つ。

Paima Studiosのようなビルダーは、ゲームの相互運用性を高め、他のブロックチェーンプラットフォーム上のゲームを資産を移行することなくCardanoに移行することをサポートすることで、Cardanoのエコシステムを多様化するソリューションを構築している。

コミュニティのためのコンテンツ・情報リソース拡充

コミュニティのためのコンテンツ・情報リソース拡充

カルダノコミュニティのソーシャルメディアプラットフォームである「Cardano Spot」と、アフリカ向けのニュース&ディスカバリー・プラットフォームである「NODO」はローンチ以降に大きな成長を遂げている。

モバイルアプリをリリースした「Cardano Spot」の会員数は26,000人以上にまで成長し、EMURGO AfricaはPwCと共同でアフリカのWeb3に関する初の包括的レポートを作成した。

2024年には両プラットフォームがさらに大きく拡大し、世界中のカルダノコミュニティメンバーに有益な情報を提供するための基盤になる。他のカルダノコンテンツプラットフォームも発展しており、カルダノユーザーのグローバルコミュニティを繋ぐ架け橋として役立っている。

Yoroi Walletの新機能・統合・アップデート

Yoroi Walletの新機能・統合・アップデート

Yoroi Walletは2023年に「プルーフ・オブ・オンボーディング、法定通貨を用いた仮想通貨購入機能、ネイティブ資産の交換、38のプロジェクト統合」など多くのアップデートを実施し、200万人以上にユーザーに多くのサービスを提供してきた。

2024年もより多くのサービスを統合し、モバイル・デスクトップ版の両方で更なるアップデートを実施し続ける。

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