米大統領選挙、仮想通貨への影響は？候補者の姿勢・支持率・結果がわかるタイミングなど

仮想通貨業界では、2024年11月5日から始まる米大統領選挙の結果に注目が集まっており、米大統領選の結果は仮想通貨価格にも大きな影響を与える可能性があると予想されています。

この記事では、目前に迫る米大統領選挙と仮想通貨に関する注目ポイントなどを簡潔にわかりやすくまとめます。

投票・開票の開始日時、結果がわかるタイミングは？

2024年の米大統領選挙では、日本時間2024年11月5日夜から投票が開始され、6日には開票が始まる予定となっています。

しかし、開票日に選挙の結果が判明する可能性は低いと見られており、激戦州で接戦が繰り広げられることによって、最終的に結果が確定するのは2～3日後になる可能性があるとも予想されています。

今年の激戦州とされるのは「アリゾナ州、ジョージア州、ミシガン州、ネバダ州、ノースカロライナ州、ペンシルベニア州、ウィスコンシン州」の7つで、これらの州では投票結果が僅差になる可能性があると見られています。

2020年の米大統領選挙では結果発表が4日後となりましたが、これは新型コロナの影響によって郵便投票数が何倍にも増えて開票作業が遅れたためであるため、今年はこれよりも早く結果が出る可能性があると予想されています。

なお、2016年の米大統領選挙では投票日の翌日には各社が「トランプ氏の勝利」を速報として報じていたため、早ければ日本時間6日〜7日頃には結果が報じられる可能性もあると予想されます。

トランプ氏とハリス氏、仮想通貨に対する姿勢は？

2024年の米大統領選挙では、共和党候補のドナルド・トランプ氏と、民主党候補のカマラ・ハリス氏が競うことになります。

ドナルド・トランプ氏の姿勢

ドナルド・トランプ氏は元々仮想通貨に対して否定的で、2019年には「私は仮想通貨のファンではない」と発言、2021年には「ビットコインは詐欺のようにみえる。米ドルと競合する通貨であるため私は好きではない」とも発言していました。

しかしその後は、独自のNFTコレクションを多数展開するなど大きく方針転換しており、今年2月には「ビットコインとの共存は可能」と発言、その後も仮想通貨を支持する発言を数多く行なっています。

トランプ氏が仮想通貨支持派であることは明確で、これまでには以下のような様々なニュースが報じられています。

• 「仮想通貨支持派ならトランプに投票すべき」と発言
• アルトコイン含む数多くの仮想通貨寄付を受け入れ
• アメリカを仮想通貨業界のリーダーにする方針
• ライトニングネットワーク経由のBTC寄付にも対応
• 「マイニングはCBDCに対する最後の防衛線」と発言
• 米共和党が「仮想通貨支持」を正式表明
• 限定ビットコインスニーカーを発売
• 米国の債務返済における「ビットコイン活用」を示唆
• DeFiプロジェクト「World Liberty Financial」公開

このようなことから、ドナルド・トランプ氏が勝利した場合は仮想通貨業界にもプラスの影響が出る可能性が高いと予想されており、専門家からも「トランプ氏が勝利した場合には仮想通貨価格も上昇する」という意見が多数語られています。

トランプ氏の発言内容まとめはこちら

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カマラ・ハリス氏の姿勢

カマラ・ハリス氏は仮想通貨に対する明確な姿勢を示していませんが、2024年10月14日には公式サイトで「投資家保護を重視する姿勢」が明かされています。

同氏は選挙キャンペーンの一環として黒人男性に向けた政策を発表しており、この中で「仮想通貨規制をサポートし、仮想通貨を保有する黒人男性が保護されるように努める」という方針を表明しています。

また、ハリス氏の顧問らは「Coinbase、Ripple、Circle」などの大手仮想通貨企業の幹部らとも接触しているため、ハリス氏が勝利した場合には仮想通貨業界に有利な規制が定められる可能性があるとも予想されています。

ただし、仮想通貨規制に対してどのようなアクションを取るのか、具体的な方向性は明らかになっておらず、バイデン氏が率いる民主党政権では仮想通貨業界に敵対的な取り組みが行われていたため、カマラ・ハリス氏が勝利した場合は仮想通貨業界にマイナスの影響が出る可能性があるとの意見もでています。

米大手資産運用企業Bernsteinが今年9月に公開したレポートでは、米大統領選後のビットコイン価格について「トランプ氏が再選した場合は90,000ドルに達する可能性があるが、ハリス氏が勝利した場合は50,000ドルの底値を下回る可能性がある」との予想が示されています。

Bernsteinの予想内容はこちら

ビットコインと米大統領選挙「トランプ氏なら上昇、ハリス氏なら下落」Bernstein価格予想

米大統領選挙の仮想通貨価格への影響

米大統領選挙の結果次第では、米国の仮想通貨規制や政策に大きな変化が生まれる可能性があるため、それによって仮想通貨価格にも大きな影響がもたらされる可能性があると予想されます。

ドナルド・トランプ氏は「BTCマイニングへの参入、米SEC委員長の解雇、仮想通貨の大統領諮問委員会設置、CBDCの発行阻止、債務返済おけるBTC活用示唆」など仮想通貨を積極的に推進していく方針を示しているため、これが実現すれば仮想通貨業界全体の成長につながり、価格にも良い影響が出ると考えられます。

カマラ・ハリス氏は「投資家保護、仮想通貨業界に有効的な規制」などが期待されていますが、その詳細は不明であるため、具体的な影響は明確な方針が示された際に判明すると考えられます。

仮想通貨の価格変動には複雑な要素が絡んでいるため「誰が勝利したら上がる／下がる」といったような確定的な予想を立てることはできないものの、これまでに見られる一般的な意見では「トランプ氏の勝利が特にプラスに働く」と予想する意見が多いように感じられます。

いずれにせよ、米大統領選挙の結果が徐々に明らかになるタイミングでは、仮想通貨市場でも大幅な価格変動が見られる可能性があるため、過度な金額で投資している場合やレバレッジ取引を行なっている場合などは、ポジション管理などで注意・見直しが必要だと考えられます。

「結果に関わらず上昇する」との意見も

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米大統領選挙、現在の支持率は？

米大統領選挙における現在の支持率は、予測市場「Kalshi」でも確認することができます。

ドナルド・トランプ氏とカマラ・ハリス氏の支持率は拮抗している状態にありますが、2024年11月5日15:50時点における「Kalshi」のデータではトランプ氏が14％リードしています。

2024年米大統領選挙の予測（画像：Kalshi）

ただし、今後もこの結果が覆される可能性は十分にあるため、今後の最新情報などにも注目です。

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執筆・翻訳：BITTIMES 編集部
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