エクソダス、取引所不要で仮想通貨売買サービス「XO Pay」を発表|モバイルアプリ内で完結へ

エクソダス、取引所不要で仮想通貨売買サービス「XO Pay」を発表|モバイルアプリ内で完結へ(Exodus launches "XO Pay" for crypto trading without exchanges, fully integrated in its mobile app)
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エクソダス、仮想通貨売買をアプリ内で提供へ

仮想通貨ウォレットを提供するExodus Movement(エクソダス・ムーブメント)は2025年5月26日、同社のモバイルウォレットアプリ上で仮想通貨の直接購入・売却を可能にする新機能「XO Pay」をリリースしました。

同社発表によれば、この機能によりユーザーはExodusアプリ内で直接ビットコイン(BTC)イーサリアム(ETH)などの主要仮想通貨を購入でき、購入した資産は自分が管理するウォレットに直接送金されます。

これにより、従来必要だった外部取引所を介さずに仮想通貨(暗号資産)を取得することができるとして大きな注目を集めています。

取引所不要の新機能「XO Pay」とは

業界初のセルフカストディ型ウォレット内購入機能

エクソダスによると、XO Payは同社が開発し、パートナー企業であるCoinmeのCrypto-as-a-Service(CaaS)APIプラットフォームによって提供されるサービスです。

自身で秘密鍵を管理するウォレットに仮想通貨の購入機能(法定通貨で直接購入するオンランプ機能)を組み込んだサービスはXO Payが業界初だと説明されており、第三者の取引所を介さずに仮想通貨を購入できるシームレスな体験を実現するとしています。

対応通貨と利用可能な決済手段

現在XO Payで購入可能な仮想通貨には、ビットコイン、イーサリアム、ドージコイン(DOGE)ポリゴン(POL)ライトコイン(LTC)チェーンリンク(LINK)ステラ(XLM)USDコイン(USDC)などの主要銘柄が含まれています。

また、決済手段は、VisaやMastercardのデビットカード、Apple Pay、Google Payなど身近な方法に対応し、誰でも簡単に仮想通貨を購入できます。

モバイルで完結、Exodus新機能「XO Pay」の特徴

XO Payの利用可能地域と使い方

サービス提供地域は米国全土(ニューヨーク州とバーモント州を除く)で、利用者はExodusモバイルアプリの「購入・売却」アイコンから希望の仮想通貨と金額を選択し、XO Payをプロバイダに指定して購入手続きを開始できます。

本人確認(KYC)を含む全ての手続きがアプリ内で完結し、約60秒以内に仮想通貨の購入が完了するとされています。

エクソダス社はXO Payの魅力として、60秒以内の迅速な購入、業界で競争力のあるレート、エクソダスのカスタマーサポートチームによる万全な支援といった点を挙げています。

XO Payのメリットと将来性

エクソダス共同創設者兼CEOのJPリチャードソン氏は次のように述べています。

XO Payは、誰もが仮想通貨を簡単に手に入れられるようにしたいという当社の姿勢を示したものです。

モバイルウォレットに直接購入機能を搭載したことで、法定通貨から仮想通貨への切り替えを簡単にし、利用者の負担を大きく軽減しました。

提携先であるCoinmeの共同創設者兼CEOであるニール・バーグクイスト氏も次のように述べ、今回のXO Payによる革新的なユーザー体験を高く評価しています。

仮想通貨ウォレットに従来のオンラインショッピングのような簡単な決済体験を実現することで、エクソダスは仮想通貨ユーザー体験の新たな基準を打ち立てました。

CoinmeのAPI統合によりユーザーが期待するシームレスなアプリ内購入フローを実現しつつ、資産の完全な管理権をユーザーに維持させています。

また、エクソダスは専用サポート窓口(support@xopay.com)や公式サイトでも問い合わせ対応を行い、ユーザー支援体制を整えていることも明らかにしています。

ウォレットから銀行まで広がる仮想通貨購入

ジャック・ドーシー氏のBlockもアプリ内購入に対応

仮想通貨ウォレット業界では、ユーザーがウォレット上で直接仮想通貨を購入できる機能を提供する動きが広がっており、Twitter創設者のジャック・ドーシー氏が率いるBlock社も、この流れに参入しています。

Blockが提供するセルフカストディ型BTCウォレット「Bitkey」は、決済プロバイダのMoonPayと提携しました。これにより、Bitkeyアプリ内で簡単にビットコインを購入することが可能になりました。

Bitkey公式X(旧Twitter)でも「MoonPayを通じてPayPalやApple Payなど主要決済手段でビットコインが購入可能」と案内しています。

このように、ユーザーが使い慣れた決済方法で手軽に仮想通貨を購入できる仕組みが広がっています。

米大手金融も仮想通貨購入支援へ

一方、伝統的な金融機関も仮想通貨のアクセス提供に本格的に乗り出しています。

米大手銀行JPモルガンのジェイミー・ダイモンCEOは2025年5月19日の年次投資家イベントで「JPモルガンとして皆さんがビットコインを購入できるようにするつもりだ」と述べ、驚きの方針転換を明かしました。

同氏は過去にビットコインを「詐欺」と批判していたため、この発言は大きな転換とみられています。ただし、JPモルガンがビットコインのカストディサービスを提供する計画はないと補足しています。

JPモルガンの方針転換に対し、著名なビットコイン支持者であるマイケル・セイラー氏は自身のX(旧Twitter)でダイモンCEOの発言を引用し「米国最大手銀行であるJPモルガンまでもが仮想通貨購入サービスを開始する時代になった」と歓迎しました。

仮想通貨購入の簡素化が進む中、XO Payは取引所不要で手軽に仮想通貨を購入できる革新的なサービスとして注目されています。

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Source:Exodus Movement公式発表

サムネイル:Shutterstockのライセンス許諾により使用

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BITTIMES 編集長のアバター BITTIMES 編集長 仮想通貨ライター

2016年から仮想通貨に関するニュース記事の執筆を開始し、現在に至るまで様々なWeb3関連の記事を執筆。
これまでにビットコイン、イーサリアム、DeFi、NFTなど、数百本以上の記事を執筆し、国内外の仮想通貨ニュースの動向を追い続けている。

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