JPモルガン:米仮想通貨取引所2社に「銀行サービス」を初提供=WSJ報道


米国の大手金融機関である「JPMorgan Chase(JPモルガン・チェース)」が、同国の仮想通貨取引所である「Coinbase(コインベース)」と「Gemini(ジェミナイ)」を顧客として迎え、銀行サービスを提供していることが「The Wall Street Journal」の報道で明らかになりました。

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Coinbase・Geminiが「仮想通貨業界初」の顧客に

米国の大手銀行は”仮想通貨関連企業に銀行サービスを提供すること”を拒む傾向にあるため、同国の仮想通貨取引所などは銀行サービスを受けれないという問題を抱えていましたが、「The Wall Street Journal」が”関係者からの話”として伝えた内容によると、米国の大手金融機関である「JPMorgan Chase(JPモルガン・チェース)」は米国の大手仮想通貨取引所である「Coinbase(コインベース)」と「Gemini(ジェミナイ)」を顧客に抱えているとされています。

JPMorgan Chaseが「Coinbase」と「Gemini」の口座を承認したのは2020年4月のことであり、仮想通貨業界で承認された顧客はこの2社が初めてだと報告されています。JPモルガンはこれらの取引所の米国ユーザーに対して「電信送金」や「ACH(自動清算機関)」による入出金サービスを提供しており、両取引所の「現金マネジメントサービス」も支援していると伝えられています。

JPモルガンチェースのCEOであるJamie Dimon(ジェイミー・ダイモン)氏は以前から”ビットコイン否定派”として知られており、仮想通貨に対して批判的なコメントを繰り返していましたが、JPモルガン自体はブロックチェーン技術の活用に積極的に取り組んでおり、「Interbank Information Network(IIN)」と呼ばれるブロックチェーン決済ネットワークを展開している他、自社開発した「Quorum(クォーラム)」と呼ばれるブロックチェーンを用いた「JPMコイン」などを発表していました。

「仮想通貨関連企業と銀行・金融機関の対立」は米国を含めた様々な地域で重要な問題となっており、イスラエルなどでも”仮想通貨関連企業が突然銀行口座へのアクセスを禁止される”などの問題が発生していましたが、世界的に有名な大手銀行である「JPMorgan Chase」が仮想通貨取引所に銀行サービスを提供することによって、仮想通貨の信頼性が高まり、仮想通貨企業と銀行の間で生じている問題が解決に向かう可能性があると期待されています。

>>「The Wall Street Journal」の報道はこちら

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