デジタル資産運用会社「CoinShares(コインシェアーズ)」が先週公開した”デジタル資産ファンドフロー”に関するレポートでは、ビットコイン(BTC)やイーサリアム(ETH)から1,000万ドル前後の資金が流出している一方で、カルダノ(ADA)やステラ(XLM)などの暗号資産に100万〜170万ドルの資金が流入していることが報告されています。
BTC・ETHはアウトフロー、ADA・XLMはインフロー
CoinShares(コインシェアーズ)は2021年6月15日に公開した「デジタル資産ファンドフロー」に関するレポートの中で、時価総額ランキングトップに位置しているビットコイン(BTC)やイーサリアム(ETH)から1,000万ドル前後の資金が流出(アウトフロー/outflow)していることを報告しました。
公開されたレポートによると「ビットコインからの流出額は990万ドル(約11億ドル)」「イーサリアムからの流出額は1,270万ドル(約12億円)」とされており、「ビットコインからの月間流出額は1億5,680万ドル(約172億円)」と報告されています。
しかしながらその一方では、カルダノ(Cardano/ADA)やステラ(Stellar/XLM)などの暗号資産に100万ドル以上の流入(インフロー/inflow)が見られることも報告されており、「カルダノへの流入額は170万ドル(約1.87億円)」「ステラへの流入額は100万ドル(約1.1億円)」と報告されています。
今回のレポートの内容を受けたコミュニティの間では『仮想通貨市場の下落で多くの機関投資家がBTCやETHから資金を移動している一方で、ADAやXLMへの機関投資家の関心が高まっている可能性がある』といった声も出ています。
なお、仮想通貨の価格情報などを発信している「CoinMarketCap」のデータによると、過去24時間におけるこれら4銘柄の価格上昇率は「BTC=−0.52%、ETH=0.30%、ADA=0.43%、XLM=2.11%」とされています。