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HuobiがDAO(自律分散型組織)に向け本格始動

Huobi Groupは6日、次世代金融プロトコルの基盤となることを望むパブリック・ブロックチェーンを立ち上げる計画を明かし、『Huobi Chain Project(HCP)』と『Huobi Chain Superhero Championship Program(HCSCP)』の立ち上げを発表しました。

Huobi Chain Project(HCP)とは

Huobi Chain Project(HCP)は、シンガポールに拠点を置く交換事業者が徐々に事業を分散型プラットフォームに移行させ、スマートコントラクトを使用して自動化することで、ブロックチェーンベースの自律分散型組織(DAO)の夢を実現することを目指しています。

このプロジェクトは、価値交換、資金調達、証券化などのための信頼できる財務プロトコルを個人および組織に提供します。プライベートチェーンとパブリックチェーンは分散型のピア・ツー・ピア(P2P)ネットワークですが、パブリックチェーン内のネットワークは完全にオープンであるため、誰でも参加することができます。

Huobi Groupの創設者兼CEOであるLeon Li(レオン・リー)氏は次のように述べています。

「私たちは分散型の未来を堅く信じています。Huobi Chainプロジェクトの主な目標は、集中化された企業をコミュニティによって運営されている分散型のものに変えることです。」

「私たちの夢は、Huobiが公的なブロックチェーンを使い、真に分散した自律的な組織になることです。」

Huobi Chain Superhero Championship Program(HCSCP)とは

Huobi Chain Superhero Championship Program(HCSCP)は、Huobi Cainプロジェクトのリーダーとなる才能を秘めた技術者を募集するプロジェクトです。

HuobiはHCPの開発をリードするグローバルリーダーを募集することによって、Huobi Cainプロジェクトの開始を予定しています。

HCSCPに参加するメンバーは、複数のマイルストーン(*1)に分かれた世界中のチームが参加する賞金プールで競うことができ、新しいグループは以前のマイルストーンの公開ソースコードに基づいて、あらゆるマイルストーンでコンテストに参加できます。

(*1)マイルストーン:物事を進める上で中間となる目標や工程などの節目を指す言葉。

Li氏は「完了するとすべてのコードが公開され、徐々にHuobiをこの新しい公開ブロックに移行する」と説明しています。今後、Huobiの年間収益の一部は、プログラムに資金を提供するために利用できるようになるとのことです。

分散型取引所(DEX)の構築を目指す

Huobi Chainのプロダクトディレクターを務めるChen Gordon(チェン・ゴードン)氏はCNNに対して「この取り組みはHuobiコミュニティの意思決定における実験の延長である」と述べています。

また彼は「未来には新しいタイプの金融システムが必要だ」とも語っており「今後は徐々に取り組んでいく」とも語っており、「Huobiはブロックチェーン自体の開発に関する決定を含めて『コミュニティ主導の統治』を追求することを望んでいる」と述べています。

これは以前は北京に拠点を置いていた同社がグローバルに事業を拡大しているため、現在の企業統治体制を『必要に応じて』徐々に置き換えることを意味します。

またHuobiはその後にブロックチェーンを中心として分散型取引所(DEX)を構築することを目指しています。
分散型取引所が利用できるようになれば、ユーザーはハッカーの攻撃対象となりやすい『取引所が管理するウォレット』に資産を入れることなく仮想通貨取引を行うことができます。

現在のHuobiの集中型取引プラットフォームは、世界で3番目に大きな取引所であり、1日の取引量は約11億ドル(約1,210億円)となっています。