『ビットコイン』のGoogle検索ボリュームは、価格の下落と直接相関して75%ほど低下していますが、人々はまだ『Beyonce』や『ブロックチェーン』よりも世界トップの仮想通貨を検索しています。
ビットコイン価格とGoogle検索
DataTrek Researchの共同設立者であるNicholas Colas氏によると、検索量の低下は価格に悪い影響をもたらす兆候であるとのことです。
『ビットコインの新規購入者がどのくらいいるか』を調べるために、Google Trendsを使用して『ビットコイン』の検索クエリを追跡しているというColas氏は、「ビットコインは、国際的な注目を回復するために『新しい物語』が必要である」と語っています。
上の画像は指定された地域と時間の検索ボリュームを表しています。
グラフの数字は、その期間や地域において最も検索量の多かった点を基準にした割合を表しており、100はそのキーワードのピークの人気度を表し、50は人気度の半分を意味します。そして、0はこの用語に十分なデータがなかったことを意味します。
Colas氏は、新しい仮想通貨ウォレットの伸び率は2017年の第4四半期には7.6%だったのに対して、今年は3.7%の伸びにとどまるとも付け加えています。
『Bitcoin』vs『Beyonce』
検索量や価格の下落にもかかわらず、ビットコイン(BTC)は依然として仮想通貨のトップに君臨しており、ポップカルチャーにおいても最優秀選手であることが証明されています。
bitcoinist.comの調査によると、米国における過去1ヶ月間の『Bitcoin』の検索量は『Beyonce』よりも大きく、『Trump』のほんの数ポイント下にしか過ぎません。
さらに人気のある検索用語を組み込むと、『Bitcoin』が『Taylor Swift』や『Kim Kardashian』よりも人気があることがわかります。
また最も顕著な例としては、一年のほとんどの期間でワールドカップを上回ることさえあることも紹介されています。
短期間で見た場合の価格の低下や検索ボリュームの低下によって不安や疑念が広がってはいるものの、これらのデータは明らかにビットコインが『新しい物語』を必要としないことを示しており、現在でも世界的に注目を集めていることも確かです。
実際に『Bitcoin』は2017年に2番目に人気のあるGoogle検索用語となっています。
仮想通貨の話題性
2018年の検索データでは当面ビットコインへの関心が薄れてはいますが、検索件数の減少や仮想通貨市場が成長していないのは初めてではありません。
今年はイニシャル・コイン・オファリング(ICO)から90億ドル(約9,888億円)以上が調達されています。これは昨年のすべてのものよりも50億ドル(約5,493億円)も高い金額でもあります。また伝統的な金融とウォール街からの関心が高まっているビットコインをベースとした新しい金融商品は一年中注目されています。
ビットコイン(BTC)の検索ボリュームは下落してはいるものの、このまま消え去ることになる可能性は限りなくゼロに近いと言えるでしょう。