SCRトークンのエアドロップを実施
イーサリアム(ETH)のレイヤー2ソリューション「Scroll」が、独自トークン「SCR」のエアドロップを2024年10月22日に実施すると発表した。この発表はScrollの公式ブログで10月8日に行われた。
Scrollは、イーサリアムのスケーラビリティ問題を解決するために開発されたレイヤー2プロジェクトで、2021年に始動した。ゼロ知識証明技術を活用し、低コストで高速な取引を実現しつつ、イーサリアム仮想マシン(EVM)との互換性を保っている。
エアドロップでは、総発行枚数10億SCRのうち、15%にあたる1億5,000万SCRが配布される。第1段階では7%(7,000万SCR)が配布され、残りの8%(8,000万SCR)は今後12〜18ヶ月の間に行われる第2段階で配布される予定だ。
Scrollによると、エアドロップの目的は「Scrollのエコシステムに積極的に関与してきたオンチェーンユーザーに報酬を与えること」としている。エアドロップのスナップショット(権利確定日)は10月19日に設定され、対象者の詳細は数日以内に発表される見込みだ。
SCRトークンは、Scrollプロトコルのガバナンス、証明者へのインセンティブ、シーケンサーの管理、エコシステム全体の調整などに使用される。これらの機能により、ユーザーの参加意識が高まり、Scrollの価値向上が期待されている。
Scrollの成長とエアドロップが与える影響
Scrollは昨年10月にメインネットをローンチし、現在TVL(Total Value Locked)ベースでイーサリアムレイヤー2の第6位に位置している。多くのプロジェクトがScroll上でアプリケーションを展開しており、ネットワークでの取引量も増加傾向にある。
このエアドロップにより、ユーザーの参加が促進され、Scrollの価値向上につながる可能性がある。また、イーサリアムのスケーラビリティ問題解決に向けた重要な一歩となることが期待されている。
一方で、仮想通貨投資には高いリスクが伴うことに注意が必要だ。エアドロップで配布されるトークンの将来価値は不確実であり、投資判断は自己責任で行う必要がある。
Scrollの今後の展開には期待が寄せられているが、技術的課題や規制の問題など、不確定要素も存在する。このエアドロップを機に、多くのユーザーがScrollの技術やイーサリアムのスケーラビリティ問題について関心を持つことが予想される。
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Souce:Scroll公式発表
執筆・翻訳:BITTIMES 編集部
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