ジョン・マカフィー「死の脅威」からBWC登壇を断念
Blockchain World Conference(BWC)に登壇することを予定していたJohn McAfee(ジョン・マカフィー)氏は、現在数々の"死の脅威"に晒されていることを考慮して、急遽ストリーミング配信での講演に変更することを余儀無くされました。
世界一のブロックチェーンカンファレンスと言われるBWCは、7月11日〜13日の3日間に渡ってニュージャージー州のアトランティックシティ『Harrah's Resort』で開催されました。100人以上の講演者や80以上の出展者が参加したというこのイベントは、当初の予定でも世界中の10,000人の視聴者にライブストリーミング配信することが予定されていました。
このビックイベントの目玉となっていたのが、数々の仮想通貨に価格高騰を巻き起こしてきた「マカフィー砲」などで知られるセキュリティー専門家のジョン・マカフィー氏による基調講演となっていましたが、13日の発表でマカフィー氏の直接の登壇はなく『未公開の"安全な場所"からのストリーミング配信』に変更されることが明かされました。
Due to a number of credible death threats against McAfee, The BWC team has been forced to request that @officialmcafee live stream his keynote speech at 11am EST, from a secret secure location. Mr. McAfee’s globally impacting message will not be silenced by the efforts of a few! pic.twitter.com/lNfOEiCirP
— Blockchain World Conference (@BWCevent) 2018年7月13日
マカフィー氏は数多くの死の脅威に脅かされているため、BWCチームは午前11時(米国東部標準時)に秘密の安全な場所から基調講演をライブストリーミングするように頼みました。 マカフィー氏の世界的に影響力のあるメッセージは、暗殺を企てる人々によって阻害されるべきものではありません!
マカフィー氏はこの1ヶ月間で波乱の人生を歩んでおり、数週間前にも何者かに毒殺を図られたことで、死の淵を彷徨っていました。
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「イニシャル・コイン・オファリング(ICO)の推薦者は逮捕されるのを楽しみにするといい」といった発言や、仮想通貨取引所HitBTCに対する宣戦布告、インド準備銀行(RBI)と関係を持つ金融機関などに対してボイコットを求める、などの過激な対応を続けてきたマカフィー氏は数多くの個人や団体から命を狙われていると考えられています。
彼は"真の分散型社会"への移行を真剣に望んでおり、既存の中央集権的だと言われる銀行や政府などの巨大な組織に真っ向から反発しています。
このようなことから、暗殺を目論んでいる人物が多数いる可能性は非常に高いものの、一部の人々からは「BWCによる宣伝活動の一環なのではないか?」という声も上がっています。
CCNがこの件についてBWCにコメントを求めていますが、カンファレンスの主催者はそれらの脅威に関する情報提供を拒否しています。しかし彼らはそれと同時に、これらが"世間からの注目を集めるための宣伝活動である"という疑惑をはっきりと否定しており、これらの問題が非常に現実的で深刻なものであることを強調しています。
ーーこれがPR活動の一環ではないことを証明できますか?
はい、できます。
宣伝活動ではありません。これは全て非常に現実的な問題であるため、私たちはジョンの安全を確保するために厳しい予防措置を取らなくてはなりません。
これらの脅威がどこからくるものなのかに関しては定かではありませんが、いずれにしてもマカフィー氏は常に命の危険と戦っているようです。ストリーミング配信ではあるものの、BWCでマカフィー氏が語った内容には非常に注目が集まります。
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