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仮想通貨取引所コインチェック:セキュリティ強化に向け「Sumo Logic」を採用


仮想通貨取引所Coincheck(コインチェック)が、取引所サービス向けインフラのセキュリティを強化するためにログの監視システムを刷新し、「Sumo Logicジャパン株式会社」が提供するシステムを採用したことが明らかになりました。「Sumo Logicジャパン株式会社」の発表によると、同社のシステムを採用することによって「セキュリティの脅威に対する迅速な対処」が可能になっただけでなく「コンプライアンスやガバナンスの強化」を実現したと説明されています。

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Sumo Logicとは?

Sumo Logicは、米国カリフォルニア州レッドウッドシティーに本社を構える「Sumo Logic」が提供している業界最高レベルのセキュアなクラウドネイティブのマシンデータ分析サービスです。「Sumo Logic」はアプリケーションのライフサイクル全体にわたってリアルタイムの継続的なインテリジェンスを提供しています。

「airbnb・VISA・adobe・Twitter」などを始めとする世界の約1,600社で導入されている同社のサービスは、最新のアプリケーションとクラウドインフラストラクチャを構築・実行・保護するために使用されています。

クラウドやオンプレミス(*1)に構築されたシステムのインフラやアプリケーションなどが生成するログを収集・分析するSaaS型のマシンデータ分析プラットフォームである「Sumo Logic」を使用すれば、データをリアルタイムで収集することによってオンプレミスやマルチクラウドにまたがる膨大なデータを集中管理することができ、分析結果をアラートやダッシュボードとして表示することで、サービス運用・セキュリティ監査・ビジネスアナリティクスなどのためのツールとして利用することができます。

(*1)オンプレミス:サーバーやソフトウェアなどの情報システムを使用者が管理する設備内に設置して運用すること。

セキュリティの脅威に対する「迅速な対処」が可能に

Sumo Logicジャパン株式会社は、2019年6月7日の発表で仮想通貨取引所Coincheck(コインチェック)を運営している「コインチェック株式会社」が「Sumo Logic」を採用し、仮想通貨取引所サービス向けインフラのセキュリティ強化の一環として、ログのモニタリングシステムを刷新したことを発表しました。

「Sumo Logic」を採用することによって、コインチェックは取引所サービス向けシステムすべてを横断的にログ管理し、膨大なログの中から不正アクセスの予兆などを検出することができるとのことです。これによって、セキュリティの脅威に対して迅速に対処することが可能になり、コンプライアンスやガバナンスの強化を実現したと報告されています。

コインチェックでは、2018年1月に外部からの不正アクセスを受けたことによって「巨額の仮想通貨が流出する」という事件が発生しており、その後は積極的にセキュリティの強化に取り組んできました。今回「Sumo Logic」を採用したことによってセキュリティを大幅に向上させることができると期待されます。

コインチェック株式会社でサイバーセキュリティ推進部長を務めている大浦秀昭氏は、公式発表の中で次のようにコメントしています。

当社では、可能な限り短期間でモニタリング体制を再整備したいと考えており、Sumo LogicのSaaS型のSIEMソリューションは、スピーディに導入できる点が大きな魅力でした。Sumo Logicの充実したサポートや豊富なドキュメントも、短期導入の大きな助けになりました。

今後は、Sumo logicを当社の監視・分析プラットフォームとしてさらに活用していくことで、セキュリティをより強固にするだけでなく、サービスやシステムの改善にもつなげていきたいと考えています。

コインチェックは、先日モナコイン(Monacoin/MONA)の取り扱いを開始して取り扱う通貨が合計10銘柄になったことでも話題となっており、その他にも、
ビットコイン(Bitcoin/BTC)
イーサリアム(Ethereum/ETH)
エックスアールピー(XRP/XRP)
の「大口OTC取引サービス」なども開始しています。

本格的にサービスを再開して、さらなるセキュリティ強化に取り組んでいるコインチェックには今後も期待が高まります。

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