金融大手Fidelity子会社、2020年「イーサリアム対応」の可能性
米国の大手投資信託販売・運用会社「Fidelity Investments(フィデリティ・インベスメンツ)」の仮想通貨関連サービス子会社である「Fidelity Digital Asset(FDA)」が、2020年にイーサリアム(Ethereum/ETH)に対応する可能性があることが明らかになりました。
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投資家からの需要に応じて対応を検討
Fidelity Digital Asset(FDA)は、805兆円以上の資産を管理する米国の大手金融サービスプロバイダー「Fidelity Investments(フィデリティ・インベスメンツ)」の子会社であるため、設立当初から"仮想通貨業界に大きな影響を与える可能性のある会社"として注目を集めていました。
同社はこれまでビットコイン(BTC)のカストディサービスとOTC取引(店頭取引)のみを提供していましたが、今回の報道では新しくイーサリアム(ETH)に対応する可能性があることが明らかになりました。
仮想通貨メディア「The Block」の報道によると、FDSの社長であるTom Jessop(トム・ジェソップ)氏は『投資家からの需要があれば、2020年にはイーサリアムに対応する可能性がある』と語ったとされています。
同氏はFDSがビットコイン以外の仮想通貨に対応していなかった理由として「実績の欠如」を挙げており、"BTC以外の銘柄は比較的歴史が短いため、機関投資家の多くは現時点でイーサリアムなどの仮想通貨よりもBTCに資本を割り当てる傾向がある"ということを説明しています。
今年11月にニューヨーク金融サービス局(NYDFS)から仮想通貨業務に関する正式な認可を受けたFSDは、米国内で特に仮想通貨規制が厳しいことで知られるニューヨークでも仮想通貨のカストディサービスとOTC取引サービスを提供しています。
また、今後は仮想通貨取引所と連携してブローカーサービスを年内に提供することも予定していると伝えられているため、同社でイーサリアムの取り扱いが開始されればETHのさらなる成長につながると期待されます。
2019年12月15日|イーサリアム(Ethereum/ETH)の価格
イーサリアム(Ethereum/ETH)の価格は先月25日に14,400円近くまで下落して以降は横ばいの状態が続いており、2019年12月15日時点では「1ETH=15,527円」で取引されています。
2019年11月15日〜2019年12月15日 ETHのチャート(引用:coingecko.com)
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