暗号資産の取引情報、世界各国で共有へ「課税逃れ防止」に向け枠組み構築=日経報道

by BITTIMES

日本・米国・欧州などを中心とした各国が、暗号資産取引に関する課税逃れを防ぐために"仮想通貨取引情報を交換・共有できるようにする枠組み"を構築することが「日本経済新聞」の報道で明らかになりました。

こちらから読む:イーサリアム、大型アップグレードを完了「暗号資産」関連ニュース

仮想通貨取引の情報交換、早ければ2025年に始まる可能性

日本・米国・欧州などを中心とした各国が、暗号資産取引に関する課税逃れを防ぐために"仮想通貨取引情報を交換・共有できるようにする枠組み"を構築することが「日本経済新聞」の報道で明らかになりました。

仮想通貨取引で利益を得た場合には確定申告を行なった上で利益に応じた税金を支払う必要がありますが、日本居住者が外国の暗号資産取引所などで行なった取引を日本の税務当局が把握する仕組みはないため、これまでは「海外取引所利用者の申告漏れ・未申告・脱税」などが問題視されていました。

ドルや円などの法定通貨では各国が税務調査の必要に応じて口座残高などの情報をやりとりしていましたが、今回の報道では「仮想通貨取引でも各国が情報を共有できるようにして、適正な課税に向けた環境整備を進める」ということが報告されています。

具体的には「日本国外の暗号資産交換業者が日本居住者の仮想通貨取引を扱った場合には、最初に現地の税務当局へと日本居住者の仮想通貨取引情報を報告、その取引情報が日本の税務当局へと伝えられた上で、申告していない利益が見つかった場合には課税する」といった仕組みを通じて、個人の暗号資産取引額などを把握すると伝えられています。

また「取引対象に例外を設けるか」などの詳細については今後さらに話し合いなどで決定されていく予定となっており、このような新しい枠組みを導入するためには日本を含めた各国で「関連法の改正」が必要になることなども説明されています。

暗号資産への課税に関する枠組みについては、国際経済全般について協議することを目的とした国際機関である「経済協力開発機構(OECD)」の租税委員会の作業部会が以前から110カ国ほどで議論を行なっていますが、早ければ10月にアメリカ・ワシントンで開催される「G20財務大臣・中央銀行総裁会議」でこの提案などが報告される見通しで、各国の法整備を経た上で2025年ごろには情報交換が始まる可能性があるとも報告されています。

>>「日本経済新聞」の報道はこちら

この記事が気に入ったら
いいね!しよう

関連のある仮想通貨ニュース

double jump.tokyo:NFT事業支援サービス「NFTPLUS」提供へ|企画〜販売まで全面支援

double jump.tokyo:NFT事業支援サービス「NFTPLUS」提供へ|企画〜販売まで全面支援

TwitterでJPYCを投げ銭できる「TipJPYC」リリース

TwitterでJPYCを投げ銭できる「TipJPYC」リリース

楽天ペイアプリで「Suicaのチャージ・発行」が可能に|JR東日本と楽天が提携

楽天ペイアプリで「Suicaのチャージ・発行」が可能に|JR東日本と楽天が提携

dHealth Network「ERC20版DHP→ネイティブDHPのブリッジ」公開|交換方法も解説

dHealth Network「ERC20版DHP→ネイティブDHPのブリッジ」公開|交換方法も解説

Chiliz&Socios:メキシコの強豪「クラブ・アメリカ」と提携|AMEファントークン発行へ

Chiliz&Socios:メキシコの強豪「クラブ・アメリカ」と提携|AMEファントークン発行へ

米MicroStrategy「1,000万ドル相当のビットコイン」を追加購入

米MicroStrategy「1,000万ドル相当のビットコイン」を追加購入

注目度の高い仮想通貨ニュース

VR・ARコイン5SCAPEの人気が上昇中、プレセールは300万ドル調達間近

VR・ARコイン5SCAPEの人気が上昇中、プレセールは300万ドル調達間近

仮想通貨の時価総額「2024年末までに5兆ドルまで倍増する」リップル社CEO

仮想通貨の時価総額「2024年末までに5兆ドルまで倍増する」リップル社CEO

カルダノ基盤のSNS「VYRA」リリース|トークン報酬機能も追加予定

カルダノ基盤のSNS「VYRA」リリース|トークン報酬機能も追加予定

トレーダーたちが最新ミームコインSlothanaに270万ドル相当のSOLを送る

トレーダーたちが最新ミームコインSlothanaに270万ドル相当のSOLを送る

複数の仮想通貨交換を「1回の取引」に集約|ADA Marketsが新機能をテスト

複数の仮想通貨交換を「1回の取引」に集約|ADA Marketsが新機能をテスト

カルダノ財団「アルゼンチンのエントレ・リオス州政府」と提携

カルダノ財団「アルゼンチンのエントレ・リオス州政府」と提携

GMOコイン:新規口座開設でビットコインがもらえる「暗号資産デビュー応援キャンペーン」開始

GMOコイン:新規口座開設でビットコインがもらえる「暗号資産デビュー応援キャンペーン」開始

ユニボット保有者の撤退相次ぐ、日本の投資家がビットボットプレセールに注目?

ユニボット保有者の撤退相次ぐ、日本の投資家がビットボットプレセールに注目?

Binance FZE:ドバイで仮想通貨サービスプロバイダー(VASP)のライセンス取得

Binance FZE:ドバイで仮想通貨サービスプロバイダー(VASP)のライセンス取得

フィンテックの未来が見える「Wiki Finance Expo 香港 2024」香港が再び世界の脚光を浴びる

フィンテックの未来が見える「Wiki Finance Expo 香港 2024」香港が再び世界の脚光を浴びる

Big Timeが「トークン販売なしで」プレシーズン中に2億3,000万ドルのNFT取引量と1億ドルの収益を記録

Big Timeが「トークン販売なしで」プレシーズン中に2億3,000万ドルのNFT取引量と1億ドルの収益を記録

香港証券先物取引委員会「ビットコイン・イーサリアムの現物ETF」を承認

香港証券先物取引委員会「ビットコイン・イーサリアムの現物ETF」を承認

仮想通貨ニュース | 新着記事一覧

仮想通貨まとめ一覧

Flare基盤のDeFi・DEX「BlazeSwap」とは?機能・使い方などを解説

Flare基盤のDeFi・DEX「BlazeSwap」とは?機能・使い方などを解説

ビットコイン「第4回目の半減期」完了|価格への影響や仕組みをわかりやすく解説

ビットコイン「第4回目の半減期」完了|価格への影響や仕組みをわかりやすく解説

WoofSwapとは?Shibarium基盤トークンを売買できる分散型取引所(DEX)を紹介

WoofSwapとは?Shibarium基盤トークンを売買できる分散型取引所(DEX)を紹介

K9 Finance(KNINE)とは?Shibarium基盤のDeFiプラットフォームを紹介

K9 Finance(KNINE)とは?Shibarium基盤のDeFiプラットフォームを紹介

Bad Idea AI(BAD)とは?特徴・価格チャート・取扱う暗号資産取引所など

Bad Idea AI(BAD)とは?特徴・価格チャート・取扱う暗号資産取引所など

Astar(ASTR)の「dApp Staking」でステーキングする方法|画像付きでわかりやすく解説

Astar(ASTR)の「dApp Staking」でステーキングする方法|画像付きでわかりやすく解説

人気のタグから探す