「米SEC次期委員長の役職に興味なし」ロビンフッド幹部のダン・ギャラガー氏
米国証券取引委員会(米SEC)の次期委員長に就任する可能性があると噂されていたRobinhood(ロビンフッド)の最高法務責任者ダン・ギャラガー氏がSEC委員長の役職に就くことを明確に否定したことが明らかになりました。
ダン・ギャラガー氏は、仮想通貨・株式・オプション・ETFなどに投資できる米国で人気の投資アプリ「Roobinhood」で最高法務責任者(CLO)を務める人物であり、先月は「SEC委員長候補としてダン・ギャラガー氏が浮上している」との報道が大きな注目を集めていました。
このニュースが複数メディアで報じられたことによって、ダン・ギャラガー氏はSEC委員長の有力候補の一人として注目されていましたが、2024年11月23日にはCNBCのケイト・ルーニー氏が「ダン・ギャラガー氏がSEC委員長の役職に就くことを否定した」と報告、ギャラガー氏自身もこの投稿をリポストしています。
ケイト・ルーニー氏の報告によると、ダン・ギャラガー氏はSEC委員長に関する噂について尋ねた際に「関係者にはSEC委員長の役職に就くことに興味がないことを明確に伝えた」と回答したとのことで、順調に成長しているロビンフッド内から金融市場に影響を与える方針を示したことが報告されています。
Robinhood's chief legal officer @DanGallagherDC tells me he's not taking the SEC chair role 🚨
— Kate Rooney (@Kr00ney) November 22, 2024
"I've made it clear to the relevant people that I'm not interested in being considered for the role."https://t.co/9tmCPY3Gw8
ロビンフッドの最高法務責任者(CLO)であるダン・ギャラガー氏が、SEC委員長の役職に就くことを否定しました🚨
彼は「関係者にはその役職に就くことに興味がないことを明確に伝えた」と述べています。
米SECは今月21日に「第33代委員長であるゲイリー・ゲンスラー氏が現地時間2025年1月20日午後12時をもって退任すること」を発表したため、現在はトランプ政権下で米SECを率いる次期委員長が誰になるかにますます注目が集まっています。
米SECの次期委員長候補としては以下のような複数の人物が挙げられていますが、ヘスター・ピアース氏もギャラガー氏と同様に「SEC委員長に就任することを望んでいない」と伝えられています。
- ヘスター・ピアース氏(仮想通貨擁護派のSEC委員)
- マーク・ウエダ氏(現在のSECに批判的なSEC委員)
- クリス・ジャンカルロ氏(CFTCの元委員長)
- ブライアン・ブルックス氏(Binance USの元CEO)
- ポール・アトキンス氏(元SEC委員)
- ロバート・スティビンス氏(トランプ前政権下のSEC法律顧問)
- ミシェル・ボウマン氏(FRB理事)
- トラビス・ヒル氏(FDIC副会長)
トランプ政権下で誰がSEC委員長になるかは現時点で不明であるものの、トランプ政権の閣僚メンバーはほぼ全員が仮想通貨支持者であり、トランプ氏自身をビットコインなどの仮想通貨を推進していく方針を示しているため、いずれにせよSECの委員長交代は仮想通貨業界にプラスの影響をもたらすと期待されています。
米国関連の注目ニュースはこちら
執筆・翻訳:BITTIMES 編集部
サムネイル:Shutterstockのライセンス許諾により使用