【Cardano/ADA】Shelleyハードフォークまで「残り1日」事前に知っておきたい基礎知識
カルダノ(Cardano/ADA)の開発を担当している「IOHK」チームは2020年7月28日に『Shelley(シェリー)のハードフォークについて知っておくべきこと』という記事を公開し、日本時間2020年7月30日午前6時44分頃に実施される「Shelleyハードフォーク」に関するコミュニティからの質問に回答しました。
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Shelleyハードフォーク「7月30日午前6時44分」に実施
カルダノ(Cardano/ADA)は長い間待ち望まれていた「Shelley(シェリー)」への移行を目前に控えています。これはカルダノブロックチェーンの大型アップグレードにあたるものであり、このアップグレードが実施されることによってCardanoブロックチェーンは"真の分散化"に向けた重要な一歩を踏み出す他、ADA保有者にも大きく関係する複数の新機能が追加されることになります。
Shelleyハードフォークは「日本時間2020年7月30日午前6時44分51秒(協定世界時2020年7月29日21時44分51秒)」のタイミングで実施されることになっており、この直後にCardanoメインネットは2番目の開発段階とされている「Shelley(シェリー)」へと移行することになります。
「ハードフォーク」という言葉を聞くと「ビットコイン」と「ビットコインキャッシュ」のように『仮想通貨が2つに分裂する』と思う方もいるかもしれませんが、今回のハードフォークは個別のブロックチェーンが作成されないようになっているため"別のADAが発行される"というようなことはありません。
Shelleyハードフォークで何が変わるのか?
Shelleyハードフォークでは、Cardanoブロックチェーンプロトコルのコアコードに大幅な変更が加えられ「ステークプール・委任・報酬」などといった複数の新しい重要な新機能が導入されます。
このハードフォークはCardanoブロックチェーンにおける今後の開発を進めていく上で必要となるものであり、"Cardanoネットワークの分散化"という面においても特に重要な役割を果たします。
ADAを保有者が実感する最も大きな変更点としては「ステーキングが可能になる」ということが挙げられます。これはプルーフ・オブ・ステーク(PoS)と呼ばれる取引承認方法を採用しているブロックチェーン特有の機能であり、これによってADA保有者は"ステークプール"と呼ばれるネットワーク運営に関わる代表者を選択して一定期間ADAを保有し続けることによって、マイニング報酬のような報酬を得ることができるようになります。
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ADA保有者がハードフォーク時にすべきことは?
Shelleyハードフォークが実施される際にADA保有者がすべきことは特にありません。通常通り自分が好きなウォレットや取引所アカウントでADAを保有しているだけで、ハードフォークは自動的に実施されることになっています。
ただし、暗号資産取引所でADAを保有している場合はハードフォーク前後のタイミングで一時的にADAの入出金ができなくなる可能性があるため、ハードフォーク前後のタイミンングでADAを送金する予定がある場合は早めに対応しておく必要があります。
Cardanoの公式ウォレットである「DAEDALUS(ダイダロス)」でADAを保管している場合は、Shelleyがリリースされた後にシェリーメインネット用ダイダロスの新しいバージョンをダウンロードするだけで済みます。新しいバージョンをダウンロードして設定を完了すると、それまで保有していたADAは新しいウォレットへと反映されることになります。
ステークプールの登録・ステーキングについて
ステークプールの登録は、ハードフォークが完了した直後に有効になると説明されています。すでに多くのプールがテストネット上で運営されているため、このプロセスには数時間しかかからないとのことです。
登録したステークプールは登録から数時間以内にはダイダロスに表示されるとのことです。Daedalus UIにステークプールが表示されると、ADA保有者は自分の好きなステークプールを選択して委任することができるようになります。
ステーキングに参加したADA保有者は、ADA数量と期間に応じた報酬を受け取ることが可能です。なお、受け取れる報酬額は選択したステークプールのパフォーマンスによっても変わるため、実際に委任する際にはステークプールを慎重に選ぶことも重要です。
ステーキングなどに関する詳細は以下の公式発表ページで詳しく説明されているため、詳細を確認したい方はそちらをご覧ください。
>>「IOHK」の公式発表はこちら
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2020年7月29日|カルダノエイダコイン(ADA)の価格
カルダノエイダコイン(Cardano/ADA)の価格は今年5月時点では5円前後となっていたものの、その後は3倍近くまで回復しており、2020年7月29日時点では「1ADA=15.33円」で取引されています。