世界中のビットコインATMの設置台数は5月に3,000台を突破しており、1日に約6台が新規導入されています。
順調に増加を続けるビットコインATM
仮想通貨の価格は停滞が続いていますが、ビットコインATM業界はこれまでどおり順調に成長しているようです。
CoinATMradarの最新データによると、2017年の初め頃には1,000台ほどだったビットコインATMの設置台数は、今年の5月中旬には3,000台を超えており、現在は世界全体で3,128台が設置されています。
1日の平均設置数も順調に増えているようで、現時点では一日に6.58台のペースで設置されています。
仮想通貨の価格は影響を与えない
今年の初めに起きた仮想通貨価格の暴落は、設置率に大きな影響を与えていないようです。市場は過去3年間で価格の上昇とともに加速しています。
最新のデータからは、次の2つのことを仮定することができます。
- 自動販売機によるBitcoinの購入(および販売)需要が増加している
- ビジネスモデルは価格変動にもかかわらず事業者にとって大きな利益をもたらす。
売買の機能を備えたATM
また、購入や売却などもできるタイプのビットコインATMもあり、普及率も35.81%にまで増加しています。
ハードウェアが改善されたことでシェア率が増加している1,120台の売買可能なビットコインATMでは、取引の8.77%の両替が行われています。
アルトコインに対応したATMも
この他にもアルトコインの販売機能を備えた機種も増えてきています。しかし対応機種はまだ全体の半分となっています。
ビットコイン(BTC)は全体の99.99%でサポートされていますが、
アルトコインをサポートしているATMは全体の50%である1584台しかありません。
各仮想通貨を個別に見た時のサポート率は次のような順番となっています。
通貨名 | 台数 |
ビットコイン(BTC) | 3128台(99.9%) |
アルトコイン(altcoin) | 1584台(50.6%) |
ライトコイン(LTC) | 1494台(47.8%) |
イーサリアム(ETH) | 878台(28.1%) |
ビットコインキャッシュ(BCH) | 290台(9.3%) |
ダッシュ(DASH) | 43台(1.4%) |
ジーキャッシュ(ZEC) | 38台(1.2%) |
モネロ(XMR) | 24台(0.8%) |
メーカー別シェア率
ビットコインATMメーカー31社のうち上位3社には、Genesis Coin(34.37%)、General Bytes(27.49%)、およびLamassu(11.23%)が含まれており、市場全体の70%を占めています。
- Genesis Coin(34.37%)
- General Bytes(27.53%)
- Lamassu(11.23%)
- BitAccess(6.59%)
- Coinsource(5.75%)
- Covault(3.58%)
- BitXatm(1.69%)
- Other(9.29%)
大陸別シェア率
各大陸別に見ると北アメリカが74.90%となっており、全体の4分の3を占めています。
次に多いのはヨーロッパで21.04%となっています。
この二つの大陸が大半を占めており、アジアは3番目に多いもののわずか1.92%となっています。
設置台数が多い順に並べると次のような順番となります。
- 北アメリカ(74.90%)
- ヨーロッパ(21.04%)
- アジア(1.92%)
- オセアニア(1.53%)
- 南アメリカ(0.45%)
- アフリカ(0.16%)
国別のシェア率
中でも圧倒的に設置台数が多いのが米国であり、1,800台以上がアメリカに設置されています。
2番目に多いのがカナダですが、米国とは大きな差が開いており477台となっています。
3番目はオーストリアで175台となっています。
その後にはイギリス、ロシア、チェコ、オーストラリアなどが続き、日本には今のところ10台しか設置されていません。
日本でのビットコインATMとしては、カルダノ・エイダコイン(Cardano/ADA)が将来的に日本でもATMが設置されると言われています。
2018年に入ってからは、日本でも急速にビットコイン決済に対応した店舗も増えてきているので、今後はビットコインATMも色々な場所に設置されてくるのかもしれません。
bitbankの登録方法はこちらで詳しく解説しています
(引用:coinatmradar.com)