ネットワーク混雑でBTCの出金一時停止
ビットコイン(BTC)のネットワークが混雑していることによって、暗号資産取引所で「ビットコイン出金の一時停止」などの措置が取られています。
BINANCE(バイナンス)は2023年5月8日の午前0時頃に”ビットコインネットワークの混雑”を理由にBTCの出金を一時停止しました。
その後は約1時間ほどで「BTC出金が再開されたこと」が発表されていましたが、本日8日の午前10時頃には再び「BTCの出金停止」が発表されています。
今回のBTC出金停止の理由としては「保留中のトランザクションが大量に残されていること」が挙げられており、「出金はできるだけ早く再開される予定で、資産は安全である」とも説明されています。
保留中のトランザクションが大量にあるため、BTCの出金を一時的に停止しました。
現在は当社チームが修正に取り組んでいます。できるだけ早くBTCの出金を再開する予定です。
ご安心ください、資金は安全です。
(追記:2023年5月8日12:55)
BINANCEは2023年5月8日12:49に「BTCの出金を再開したこと」を発表しました。
BTCの出金は現在Binanceで再開されています。
保留中のトランザクションは、より高い取引手数料に置き換えて処理されています。
これらの保留中のトランザクションがすべて処理されたら、またアップデートを掲載します。
BTC取引手数料がブロック報酬を上回る
「mempool.space」のデータによると、ビットコインでは現在480,000以上のトランザクションが未承認状態になっているとのことで、これは2018年と2021年の強気相場の時よりも多い状態であるとも報告されています。
また、ビットコインをオンチェーンで送金する際に支払う必要があるトランザクション手数料も高騰していることが報告されていて、本日8日には「歴史上初めて、ビットコインの取引手数料がブロック報酬を上回った」とも報告されています。
速報:ビットコインのブロック788695にブロック報酬を上回る取引手数料が含まれていました。
6.7 BTCの取引手数料+6.25 BTCのブロック報酬
これは、ブロックスペースの需要が非常に高いためで、歴史上初めてのことです。
ビットコインネットワーク混雑の理由は?
ビットコインのネットワークが混雑している理由としては、イーサリアムのERC-20をモデルにしたビットコインブロックチェーン上の実験的なトークン規格である「Bitcoin Request for Comment(BRC-20)」関連のトランザクションが急増したことが関係していると見られています。
Bitcoin Request for Comment(BRC-20)は、NFTや代替可能トークンをビットコインブロックチェーン上で発行・転送できるようにすることを目的として、オンチェーンアナリストDomo氏によって2023年3月上旬に作成されたものです。
これは「Ordinals(オーディナル)」と呼ばれるプロトコルが公開された数週間後に発明されたものであり、最近では「pepe・ordi・punk」などといった複数のBRC-20トークンが注目を集めていました。
仮想通貨業界では新たなミームコイン「PEPE」などの登場によって、他ネットワークでも手数料が高騰していることが報告されており、今後は本格的な強気相場が始まるとも予想されているため、今後もネットワークの混雑や手数料の高騰が続く可能性があると予想されます。
ミームコインPEPEはBINANCEにも上場