Zamaが「7,300万ドル」の資金調達
シバイヌ(Shiba Inu/SHIB)との提携でも注目を集めた暗号化企業「Zama」は2024年3月7日に、「Protocol Labs」と「Multicoin Capital」が主導するシリーズAの資金調達ラウンドで7,300万ドル(約108億円)の資金を調達したことを発表しました。
Zama(ザマ)は、ブロックチェーン・AI向けの完全準同型暗号(FHE)ソリューションを開発しているオープンソースの暗号化企業であり、クラウドサービスやブロックチェーンなどにおけるプライバシーとセキュリティの課題を解決するためのソリューションを開発しています。
完全準同型暗号(FHE)は、暗号化されたデータを元のデータに戻すことなく処理できるようにする暗号化技術で、仮想通貨・ブロックチェーン分野で活用することによって、スマートコントラクト・署名・データ分析・NFTオークション・現実世界資産(RWA)などでプライバシーとセキュリティを強化できると期待されています。
Zamaは「今回調達した資金を用いて、FHEソリューションを前面に押し出し、ブロックチェーンやAIにおけるデータプライバシーの課題に取り組むための開発者ツールを提供する」と説明しています。
私たちは「Protocol Labs」と「Multicoin Capital」が主導するシリーズA資金調達ラウンドで7,300万ドルを調達しました。FHEを前面に押し出し、ブロックチェーンやAIの使用事例におけるデータプライバシーの課題に取り組むための開発者ツールを提供します。
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FIL・SOL・ETH・DOTなどの創設者も参加
今回の資金調達ラウンドには以下のような投資家も参加したとのことで、有名な仮想通貨プロジェクトの共同創設者が多数参加したとも報告されています。
- Metaplanet
- Blockchange Ventures
- Vsquared Ventures
- Stake Capital
- Juan Benet氏(ファイルコイン創設者)
- Anatoly Yakovenko氏(ソラナ共同創設者)
- Gavin Wood氏(イーサリアム・ポルカドット共同創設者)
- Julien Bouteloup氏(Stake Capital創設者)
- Tarun Chitra氏(Gauntlet共同創設者)
Zamaが開発したプライバシーを保護するアプリケーションの構築を可能にする機密スマートコントラクトプロトコル「fhEVM」は、現在イーサリアム仮想マシン(EVM)ブロックチェーンでのみ機能するものの、将来的にはソラナなどのレイヤー1ブロックチェーンもサポートされる予定だと伝えられています。
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(Zama発表)