仮想通貨価格急落についての見解
X(旧Twitter)で72万人以上のフォロワーを有する著名アナリストのミカエル・ヴァン・デ・ポッペ氏は2024年8月5日に、仮想通貨市場で見られた価格急落に関する自身の見解を語り、価格急騰の引き金となる可能性がある4つのポイントを語りました。
仮想通貨市場では過去2週間にわたって下落傾向が続いていましたが、ミカエル・ヴァン・デ・ポッペ氏は「仮想通貨の投げ売りはおそらく終わったはずだ」との見解を示しています。
ETH価格が大幅下落した理由
イーサリアム(ETH)の価格が大幅に下落した理由としては「Grayscaleのイーサリアム現物ETFからの流出」や「Jump TradingのETH大量売却」が挙げられています。
イーサリアム現物ETFの取引開始は仮想通貨業界で大きな注目を集めましたが、上場初日には現物ETFに転換されたGrayscale Ethereum Trust(ETHE)で4億ドル規模の資金流出が記録されているため、これがETH価格下落に繋がったと考えられています。
また、Jump TradingのETH大量売却については「ETF上場の2日後に5億ドル相当のETHが売却された」と報告されていて、これらがイーサリアム市場で見られた弱さの主な原因であると説明されています。
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仮想通貨市場の調整フェーズは終わりに近い?
仮想通貨市場で今回見られたような下落は「調整フェーズ」として知られていますが、ミカエル・ヴァン・デ・ポッペ氏は今回の投稿で「私は今回のような大幅な調整の方が好ましいと思う」とも語っています。
大幅な調整が好ましい理由は「調整フェーズがほぼ終了したことがより確実にわかるため」であり、過去数日間の価格急落によって調整フェーズが終わりに近づいていることがわかるということが説明されています。
また、同氏は「緩やかに価格が下落する調整の場合は、下落に時間がかかって大きな苦痛が伴うことが多い」とも説明しています。
過去1週間で価格下落が加速した理由
過去1週間で仮想通貨価格の下落が加速した主な要因としては、以下のようなものが挙げられています。
- ドナルド・トランプ氏がカマラ・ハリス氏との戦いで敗北し、ハリス氏が世論調査で多くの票を獲得し始めた。
- ハマスの指導者がイランで殺害されたことで、イスラエルとガザの戦争が激化している。
- 複数の刺傷事件が発生し、英国が破壊されつつある。
- 金曜日に労働市場に関するひどい経済データが発表され、金利引き下げの要請が大幅に高まり、潜在的な景気後退の可能性も高まった。
- 日本は1987年のブラックマンデー以来最悪の株式市場となった。
価格上昇・強気相場の再開につながる注目要因
仮想通貨市場では、ここ最近の大幅下落で今後の値動きを不安視する意見も出ていますが、ミカエル・ヴァン・デ・ポッペ氏は今回の投稿で「価格上昇・強気相場の再開につながるきっかけとなる4つの注目要因」も語っています。
ミカエル・ヴァン・デ・ポッペ氏が語った今後の注目ポイントは以下の4点です。
- ビットコイン・イーサリアムのETFにおける資金流入額が増加。特にイーサリアムETFの流入額がプラスに転じれば、価格急騰の理想的なきっかけとなる。
- 市場の不安定化が続き、金価格が最高値を更新し、ドルと利回りが下落すれば、市場が上昇するきっかけになる。
- 一定レベルまでの価格回復、例えばETH価格が対BTCで「0.044〜0.045 BTC」を超えて上昇に転じた場合には、強気相場再開のきっかけとなる。
- 仮想通貨XRPの有価証券性に関する訴訟問題の結果次第では、強気相場再開のきっかけになる可能性がある。
同氏は「今回の投げ売りは大規模なものだったものの、テクニカル分析に基づいて考えると、現在は主要なサポートレベルに近づいていると考えられる」と語っています。
SNS上では今回の急落を「買いのチャンス」と捉える意見も多く、過去の値動きとの類似性から「本格的な強気相場の到来」を予想する意見も出ているため、今後は再び価格上昇が再開される可能性もあると予想されます。
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