「今回は少し時間がかかっているだけ」と説明
アルトコイン市場で下落・低迷が続いていることを受けて、投資家の間では今後のさらなる下落を不安視する意見も見られていますが、Xで13万人以上のフォロワーを有する仮想通貨アナリストのMoustache氏(@el_crypto_prof)は「今のアルトコインは再蓄積フェーズにある」との考えを示しています。
同氏は2024年9月4日の投稿で「多くの人は短期的なチャートに気を取られすぎている」と指摘しており、「長期的なチャートで見れば現在のアルトコインは再蓄積フェーズであることがわかる。今回は少し時間がかかっているだけだ」と語っています。
#アルトコイン
多くの人は短期的な時間軸にばかり目を向けすぎています。
よく見ると、これは再蓄積の段階であるということがわかります。
前回のサイクルでも同じでしたが、今回は少し時間がかかっているだけです。
個人的にはもうすぐ忍耐が報われると思います。
完璧なワイコフ蓄積パターンを形成
Moustache氏は本日5日の投稿でもアルトコインの価格予想を語っており、「アルトコインは過去数年間にわたって完璧なワイコフ蓄積パターンを形成していて、現在は次の上昇に向けた統合フェーズにある」との考えを示しています。
ワイコフ蓄積パターンとは、19世紀末から20世紀始めにアメリカで活躍した株式トレーダーのリチャード・D・ワイコフ氏が提唱した市場価格パターンの1つであり、価格が底を形成し次の上昇トレンドに向けた準備が整う様子を描写しています。
この蓄積パターンはA・B・C・D・Eという5つのフェーズに分かれていますが、Moustache氏は「現在のアルトコインはこの蓄積パターンのEフェーズにある」との考えを示していて、「大規模な下降拡大ウェッジが形成されつつある」と説明しています。
#アルトコイン
アルトコインは数年間にわたって完璧なワイコフ蓄積パターンを形成してきました。そして現在は、次の上昇に向けた統合フェーズにあると私は考えています。
大規模な下降拡大ウェッジが形成されつつあります。
短期的な時間軸にばかり目を向けすぎないように。大きな視点で見ると、まだ良い状況に見えます。
下降拡大ウェッジは、価格が下落する中でその幅が広がる逆転パターンのことであり、特に市場が下落している期間に出現することが多く、トレンドの転換の兆候として注目されています。
今年8月にはこの下降拡大ウェッジがビットコインで形成されていることも指摘されていて、コロナショック時に同様のパターンでビットコイン価格が上昇していたことから、複数の著名アナリストがBTCの価格上昇を予想していました。
下降拡大ウェッジはBTCでも
Moustache氏はアルトコインの今後に強気
Moustache氏はここ最近でアルトコインに関する強気な予想を数多く投稿しており、今月1日には「アルトコインは5年前から続く重要な上昇トレンドのラインにタッチした」ということを報告しています。
過去5年間のアルトコインでは、このトレンドラインにタッチした後に本格的な強気相場(アルトシーズン)が到来していたため、一部投資家の間では現在のアルトコイン市場でも再び強気相場が始まる可能性があると期待が高まっています。
アナリストやトレーダーの価格予想は完璧なものではないため、そのようなの価格予想はあくまでも1つの意見として参考程度にとどめるべきですが、著名なアナリストやトレーダーたちは現在の下落・低迷を”蓄積のチャンス”と捉えているようです。
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執筆・翻訳:BITTIMES 編集部
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