仮想通貨イーサリアム(Ethereum/ETH)が使える野球ゲームアプリの公開が迫っています。メジャーリーグベースボール(Major League Baseball/MLB)は、ブロックチェーン技術に特化したソフトウェア企業「Lucid Sight(ルシッド・サイト)」と協力して、分散型アプリケーション(DApps)の制作に取り組んでいます。
ブロックチェーン×野球
メジャーリーグベースボール(Major League Baseball/MLB)は、ファン拡大に向けてブロックチェーン技術を活用していくことに目を向けています。
MLBは、仮想通貨やブロックチェーン技術を活用した革新的な分散型アプリケーション(DApps)やゲームを開発している「Lucid Sight(ルシッド・サイト)」と提携し、野球ファンの人々がゲームを通してコミュニティ内での対話の機会を広げることができる新しいサービスの開始を予定しています。
MLBのゲーミング&ニュービジネス担当上級副社長であるケニー・ガーシュ(Kenny Gersh)氏は、「MLBは長い間仮想通貨に注目してきたものの、Lucid Sightとのプロジェクトを達成するために他のアイディアを拒否してきた」と語っています。
私たちは「MLB.tv」やその他複数の製品の決済手段としてビットコイン(BTC)を受け入れるべきかどうかについて以前から議論してきましたが、最終的にはそれが私たちのビジネスではないと判断しました。
私たちのビジネスは投機的なビジネスではありません。私たちはファンに野球を提供する事業に取り組んでいます。このゲームはブロックチェーン技術を通じて私たちの事業をさらに面白いものにするでしょう。
彼は代表的な分散型アプリケーションゲームである「CryptoKitties(クリプト・キティーズ)」が最初に登場した頃から、すでにLucid Sightとの話し合いを行っていたとも説明しています。
Lucid Sight(ルシッド・サイト)とは
Lucid Sight(ルシッド・サイト)は、仮想通貨やブロックチェーン技術を活用した革新的なアプリケーションやゲームを開発している2015年に設立されたソフトウェア会社です。
ソフトウェア業界で15年以上も実績を積んできた経験豊富な起業家のチームによって運営されているLucid Sightは、音楽レーベルや映画スタジオ、そしてMLBのようなブランド向けのモバイルアプリを開発しています。
彼らは、Blockchain技術の利点を利用した独自のコンテンツの開発に取り組んでいます。
DApps:MLB Crypto Baseball
「MLB Crypto Baseball」は、仮想通貨をゲーム内で使用することができるブロックチェーンベースの分散型アプリケーション(DApps)です。
キャラクターのアバターなどを購入する際にイーサリアム(ETH)を使用することができるため、ユーザー間でETHを通してアイテムの売買を行い、場合によっては報酬を得ることもできます。
ゲームをプレイすることによって獲得した報酬を利用して、MLBグッズをレベルアップすることもでき、それらのグッズやプレーヤーを通してユーザー間での取引を行うことができます。獲得したMLBグッズはセキュリティと所有権を確保するためにイーサリアムのブロックチェーン上に記録されます。
このアプリケーションはiOSとAndroid向けに近日公開される予定となっています。
Lucid Sightの共同設立者であるOctavio Herrera氏は、ヤフー・ファイナンスに、「ハイテク技術に精通した人々だけでなく、より幅広いユーザーにゲームを提供できることを望んでいる」と語っています。
アプリ公開の初期段階では、MetaMask(メタマスク)を使用してイーサリアムを利用することになっていますが、その後にはcoinbaseの口座からでもETHの送受信ができるような仕組みを整えていくことが予定されています。
アプリの詳細は以下の公式サイトをどうぞ。
MLB Crypto Baseballの公式サイトはこちら
先月には、サッカーゲームで仮想通貨が利用できるゲームもリリースされています。
「Bitcoin Cash Football」と呼ばれるこのゲームでは、ゲーム内通貨としてビットコインキャッシュ(BCH)を利用することができます。
BitcoinCashFootballの詳細はこちら