
トランプ氏関与プロジェクトWLFI、ステーブルコイン「USD1」エアドロップを提案
WLFI、USD1エアドロップ実施を計画
トランプ米大統領一族が支援するDeFiプロジェクト「ワールド・リバティ・ファイナンシャル(WLFI)」は2025年4月8日、公式ガバナンスフォーラム上でWLFIトークン保有者全員にステーブルコイン「USD1」を配布する提案を発表しました。
発表によると、この配布では各対象者のウォレットに少額のUSD1が送られ、受け取るにはWLFIトークンの保有量など一定の条件を満たす必要があります。
配布はイーサリアム(ETH)のメインネット上で行われます。配布額や実施時期は対象となるウォレット数と予算をもとに決められ、最終的にWLFI社の判断で実施される予定です。
なお、この提案はコミュニティからの意見集約とガバナンス投票での承認が必要で、承認されても状況によっては配布計画が変更または中止される可能性があることが明記されています。
— WLFI (@worldlibertyfi) April 7, 2025
We just posted a new governance proposal:
To test our airdrop functionality by distributing USD1 to all $WLFI holders — rewarding our earliest supporters and preparing for future growth.
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新しいガバナンス提案を投稿しました!
すべての$WLFI保有者に「USD1」を配布することで、エアドロップ機能のテストを行います。初期のサポーターへの感謝と、今後の成長に向けた準備です。
ドル連動型「USD1」発表
USD1エアドロップ計画の詳細
エアドロップの提案書では、主に次の3つの目的が示されています。
- 配布システムが実環境で問題なく動くかを確認する
- USD1の一般公開前に知名度を高める
- 初期からのWLFI支援者に恩返しをする
提案には実施方法の概要も記載されており、対象者や配布量、方法、時期などが示されています。
各ウォレットに送られるUSD1の量は、総予算と対象者数に基づいて後日決定すると説明されており、配布はイーサリアム・メインネット上で直接行われる予定です。
まずフォーラムでコミュニティの意見を募り、配布額や実施手順を最終調整した後、ガバナンス投票で実行するかどうかを決める流れとなっています。
WLFI側は、実際の環境でエアドロップ機能をテストすることで、システムが正常に動作するかを確認できる重要な機会だと説明しています。
エアドロップとは?
ステーブルコイン「USD1」の行方
WLFIはトランプ大統領とその息子らによって立ち上げられた経緯があり、現職大統領の家族が関わる仮想通貨プロジェクトとして注目を集めています。
WLFIは2025年3月25日、米ドルと連動する独自の安定通貨「USD1」の発行計画を正式に発表しました。USD1は短期米国債や現金など安全性の高い資産で価値が保証され、常に1米ドル=1 USD1の価値を維持するよう設計されています。
同プロジェクトは独自トークン「$WLFI」の販売を通じ、USD1発表までに5億5,000万ドル(約810億円)以上の資金を調達しており、この資金がプロジェクトを支えています。
一方、エリザベス・ウォーレン氏ら米民主党上院議員5名は3月28日付の連名書簡で、USD1の発行計画について利益相反の懸念があるとして、金融規制当局に警鐘を鳴らしました。
米議会ではステーブルコイン規制に関する法案の議論も進んでおり、大統領一家が関連するステーブルコインの今後に関心が高まっています。
※価格は執筆時点でのレート換算(1ドル=147.01円)
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Source:WLFI公式発表
執筆・翻訳:BITTIMES 編集部
サムネイル:Shutterstockのライセンス許諾により使用