Apple(アップル)の共同設立者であるSteve Wozniak(スティーブ・ウォズニアック)氏は、海外メディアとのインタビューの中でビットコイン(BTC)やイーサリアム(ETH)についての考えを詳しく語った後に、仮想通貨スタートアップ企業である「EQUI Capital(エクイ・キャピタル)」と協力して初めてのブロックチェーンプロジェクトに取り組んでいることを明かしました。
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ビットコインは自然なもの
Appleの共同設立者でありながらビットコイン(BTC)やイーサリアム(ETH)を高く評価していることでも知られているウォズニアック氏は、海外メディア「nulltx」の独占インタビューの中で、初めてブロックチェーン事業に参画することを明かしています。
インタビューの中でウォズニアック氏は、ビットコインに惹かれた理由などについてより詳しく説明し『ビットコインは数学に基づいて構築された自然なもの』だと説明しています。
私は色んなものに遅れないように付いていくのが好きです。
ビットコインは、私がこれまで耳にしたどのような技術にもない珍しい側面を数多く持っていたので、とても興味深く感じました。開発者が誰なのかもわかっておらず、中央集権的な要素も全くもっていないビットコインは、数学に基づいて作られています。
私にとって数学は自然のようなものです。
数学は人間よりも遥かに優れています。
私は人間が作り出したものよりも自然のものを信じています。人々は通貨を作ってコントロールし、毎年新たな米ドルを発行していますが、ビットコインはその影響を受けません。
ブロックチェーン技術を理解するためには
ビットコインを強く信じていることを改めて語ったウォズニアック氏は、ブロックチェーン技術についても自身の考えやこれまでの思いを正直に語っています。同氏は、ブロックチェーンの技術についても以前から知ってはいたものの、理解できていなかったと語っており、ブロックチェーンの技術をきちんと理解するためには、諦めずに時間をかけてしっかりと見て、学び、考えることが重要だと述べています。
最初の頃からブロックチェーンの技術を耳にしていましたが、理解はできていませんでした。
ブロックチェーンは1日で理解できるようなものではありません。それについて色々と考えたり、読んで学んだり、実際にどのような働きをするのかを見ることによって、人々がどのようにブロックチェーンを利用するのかがわかってきます。
仮想通貨スタートアップ企業「EQUI Capital(エクイ・キャピタル)」
インタビューの最後でウォズニアック氏は、非常に早い時期から「EQUI Capital(エクイ・キャピタル)」という仮想通貨スタートアップ企業に関わっていることを明かしています。EQUI Capitalは、プロの投資家と個人を繋ぎ、将来に投資する株式投資プラットフォームです。
ICOを行なったものの、その後に様々な問題に見舞われたことなどによって失敗も多かった「EQUI Capital」には、やや否定的なコメントも複数寄せられているため、一部のメディアではウォズニアック氏を心配する声もあがっていますが、ウォズニアック氏自身は「Equi」について前向きな意見を述べています。
私は非常に早い時期からブロックチェーン企業に関わっています。
その会社は「Equi」と呼ばれています。私たちのアプローチは、新しい通貨やイベントによって価値が上がるような”まがい物”ではありません。
この会社は株式のシェアを行う投資事業を行っており、ドバイにあるマンションのような巨大な物件に投資した実績があります。
ブロックチェーン・カンファレンスが開催される頃には、私たちはマルタで起業しているかもしれません。電気自動車と同じようにブロックチェーンに前向きな国が複数存在します。
ウォズニアック氏はインタビューの最後に「イーサリアムは独自のブロックチェーン・アプリケーション・ツールを提供しており、イーサリアムを使用している人も増えてきていますが、ビットコインは未だにデジタルゴールドだ」と述べています。
以前からビットコインやイーサリアムに関するコメントを語ってきたウォズニアック氏は、近い将来本格的にブロックチェーン業界を担う重要人物の一人となっている可能性もあります。より具体的な取り組みが明らかになってきたスティーブ・ウォズニアック氏には今後も大きな注目が集まります。
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