ドイツ鉄道:ブロックチェーンで関連サービスの「トークン化」を検証

by BITTIMES

ドイツの鉄道会社であるドイツ鉄道(Deutsche Bahn AG/DB)は、企業などがブロックチェーン技術をビジネスに統合するのを支援している「Unibright(ユニブライト)」と提携し、公共交通機関に関わるエコシステムをトークン化することができるかどうかを検証するための概念実証(PoC)に取り組むことが明らかになりました。

こちらから読む:ドイツ鉄道が活用に向けた取り組みを進めている「ブロックチェーン」とは

ブロックチェーンで関連企業との繋がりを強化

ブロックチェーン技術をビジネスに統合するためのフレームワークを提供している「Unibright(ユニブライト)」は、ドイツ鉄道(Deutsche Bahn AG/DB)からブロックチェーン技術を活用して資産をトークン化するための社内組織立ち上げの依頼を受けたことを発表しました。

ドイツ鉄道は、ヨーロッパ最大の鉄道事業者・インフラ所有者であるといわれており、年間約20億人の乗客を運んでいると伝えられています。同社はブロックチェーン技術を用いた分散型ソリューションを導入することによって、運用コストを削減し、旅行会社などの関連企業との交流を深めることができるかどうかの検証を行います。

Unibrightの発表によると、ドイツ鉄道はすでにスマートフォンアプリ「DB Navigator」を使用してオンラインでチケットを入手することができるサービスを提供しているとされており、アプリを通じて購入したチケットはスマートフォンに保存することができるとされています。

旅行関連の様々なサービスをトークン化

今回の概念実証では、
・チケット
・領収書
・車両内での食事
・ホテル予約
・地元の交通機関
などの旅行に関連する様々なサービスを統合することができるかどうかについての検証が行われます。 Unibrightはこれらの要素をトークン化することによって、顧客が売買を行ったり、他のサービスと交換することができる環境を構築します。またこのトークンは、マイルに応じて与えられるポイントのように「顧客への報酬」として付与することもできるとされています。

Unibrightは、これらのソリューションがネム(NEM/XEM)のプロトコルに基づいたものであると説明しています。また、発行されたトークンは旅行、飲食物、宿泊などに分類できるようになっており、ネットワークは専門的な技術を持っていない人でも監視できるように構築されていると説明されています。

(画像:medium.com/unibrightio)(画像:medium.com/unibrightio)

今回発表された概念実証には、具体的にどのような分野のサービスがこれらのエコシステムに適しているかを検証することなども含まれています。したがって社内組織が即座に立ち上げられる訳ではないものの、この大規模なプロジェクトが進むことによって、様々なサービスに互換性が生まれ、より良い旅を実現することができるようになると期待されています。

ブロックチェーン技術を活用する鉄道会社はドイツ鉄道だけではありません。スイス連邦の国有の鉄道事業者である「SBB」は、鉄道路線で働く従業員の資格認定のために利用されるブロックチェーン技術を用いた「ID管理システム」の概念証明(PoC)を完了したことを報告しています。様々な分野に応用することができるブロックチェーン技術は、今後も様々な業界で活用されていくことになるでしょう。

Blockchain学習の画像 ブロックチェーン・オンライン学習プログラムはこちら

この記事が気に入ったら
いいね!しよう

関連のある仮想通貨ニュース

オーストラリアのコンビニ大手「OTR」仮想通貨決済に対応|Crypto.comと提携

オーストラリアのコンビニ大手「OTR」仮想通貨決済に対応|Crypto.comと提携

Libra協会にNPO団体「Heifer International」が参加

Libra協会にNPO団体「Heifer International」が参加

アメコミ大手「DC Comics」NFT市場への参入機会を模索|既存のNFTにも言及

アメコミ大手「DC Comics」NFT市場への参入機会を模索|既存のNFTにも言及

米Coinbase:OMGなど「仮想通貨6銘柄の上場廃止」を発表|一部銘柄は10%以上下落

米Coinbase:OMGなど「仮想通貨6銘柄の上場廃止」を発表|一部銘柄は10%以上下落

SHIBレストラン「Welly」待望の正式オープン発表|メニューも公開

SHIBレストラン「Welly」待望の正式オープン発表|メニューも公開

UUUM子会社のNFTマーケット「HABET」ベータ版公開|人気YouTuberの作品も

UUUM子会社のNFTマーケット「HABET」ベータ版公開|人気YouTuberの作品も

注目度の高い仮想通貨ニュース

2025年までにビットボットのトークンが、新たなAI技術で飛躍する可能性

2025年までにビットボットのトークンが、新たなAI技術で飛躍する可能性

エルサルバドル「ビットコイン教育資料の最新版」を公開|公立学校などでBTC教育

エルサルバドル「ビットコイン教育資料の最新版」を公開|公立学校などでBTC教育

Solanaの新しいミームコインSlothanaが革新的なプレセールを開始、数時間で50万ドルを調達

Solanaの新しいミームコインSlothanaが革新的なプレセールを開始、数時間で50万ドルを調達

Flare Network:分散型のCEXスタイル取引アプリ「Raindex」リリース

Flare Network:分散型のCEXスタイル取引アプリ「Raindex」リリース

ビットフライヤー:エルフトークン(ELF Token/ELF)取扱開始|複数のキャンペーンも開催

ビットフライヤー:エルフトークン(ELF Token/ELF)取扱開始|複数のキャンペーンも開催

ビットコインの価格高騰は近い?「現在は2020年末と同じ成長段階」Bitfinexレポート

ビットコインの価格高騰は近い?「現在は2020年末と同じ成長段階」Bitfinexレポート

ヴィタリック・ブテリン氏が求めるのは「より高品質で楽しいミームコイン」

ヴィタリック・ブテリン氏が求めるのは「より高品質で楽しいミームコイン」

より優れた仮想通貨投資とは:2024年のバナナガンとビットボット

より優れた仮想通貨投資とは:2024年のバナナガンとビットボット

ビットトレード:最大1.0%の日本円還元「積立プログラム」提供へ

ビットトレード:最大1.0%の日本円還元「積立プログラム」提供へ

ロンドン証券取引所「ビットコイン・イーサリアムの仮想通貨ETN」5月から取扱開始

ロンドン証券取引所「ビットコイン・イーサリアムの仮想通貨ETN」5月から取扱開始

日本の上場企業メタプラネット「ビットコイン購入計画」を発表|アジア版MicroStrategyの誕生

日本の上場企業メタプラネット「ビットコイン購入計画」を発表|アジア版MicroStrategyの誕生

コインチェック「Nine Chronicles M」のNFTコレクション取扱いへ【国内初】

コインチェック「Nine Chronicles M」のNFTコレクション取扱いへ【国内初】

仮想通貨ニュース | 新着記事一覧

仮想通貨まとめ一覧

WoofSwapとは?Shibarium基盤トークンを売買できる分散型取引所(DEX)を紹介

WoofSwapとは?Shibarium基盤トークンを売買できる分散型取引所(DEX)を紹介

K9 Finance(KNINE)とは?Shibarium基盤のDeFiプラットフォームを紹介

K9 Finance(KNINE)とは?Shibarium基盤のDeFiプラットフォームを紹介

Bad Idea AI(BAD)とは?特徴・価格チャート・取扱う暗号資産取引所など

Bad Idea AI(BAD)とは?特徴・価格チャート・取扱う暗号資産取引所など

Astar(ASTR)の「dApp Staking」でステーキングする方法|画像付きでわかりやすく解説

Astar(ASTR)の「dApp Staking」でステーキングする方法|画像付きでわかりやすく解説

確定申告はいつからいつまで?知っておきたい「仮想通貨の税金」に関する知識

確定申告はいつからいつまで?知っておきたい「仮想通貨の税金」に関する知識

ASTRも管理できる「Polkadot{.js}」のウォレット作成方法|画像付きでわかりやすく解説

ASTRも管理できる「Polkadot{.js}」のウォレット作成方法|画像付きでわかりやすく解説

人気のタグから探す