韓国の首都ソウル市は、2019年2月18日の発表でブロックチェーンやフィンテックなどの最先端テクノロジーを扱うスタートアップ企業に対して、2022年までに1兆2,000億ウォン(約1,184億円)を投資していく計画を明らかにしました。
こちらから読む:ソウル市が研究開発に力を注ぐ「ブロックチェーン技術」とは
ソウル市からの公式発表によると、ブロックチェーン・フィンテックなどのスタートアップ企業への投資は、昨年ソウル市が立ち上げた「イノベーション開発ファンド」を通じて行われるとされています。
このファンドは、
・ブロックチェーン(Blockchain)
・フィンテック(Fintech)
・スマートシティ(SmartCity)
・人工知能(AI)
・モノのインターネット(IoT)
・ビッグデータ(BIG DATA)
・ロボット工学
・自律走行車両
・バイオテクノロジー
・3Dプリンター
などといった幅広い分野の最先端テクノロジーを扱うスタートアップ企業を支援しています。
今後の具体的な予定としては、今年の上半期に132億2,500万ウォン(約13億円)、今年の後半には84億ウォン(約8億円)を配分する予定だとされており、2022年までには総額1兆2,000億ウォン(約1,184億円)を投資していくと報じられています。
ソウル市は以前からブロックチェーン技術を「第4次産業革命において必要不可欠な技術」として非常に高く評価しており、公共サービスなどへの活用にも積極的に取り組んでいます。
韓国政府がこれまでに行ってきたブロックチェーン関連取り組みは非常に幅広く、ブロックチェーン技術を活用した電子投票システムや、食品の追跡プロジェクト、ブロックチェーン法律協会の設立、独自の仮想通貨発行計画なども発表されています。
「ブロックチェーンの中心地」として成長していくことを目指しているソウル市は、今回発表された大規模投資計画を通じて、今後もさらに発展していくことが予想されます。