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人気サッカーゲーム「Football-Stars」にブロックチェーン機能を実装へ:Animoca Brands


ブロックチェーン人工知能(AI)を用いたゲームを開発している台湾の企業「Animoca Brands(アニモカ・ブランド)」は、人気のファンタジースポーツゲーム「Football-Stars」を運営しているドイツの企業「Stryking」を買収したことを2019年4月4日に発表しました。同社は「Football-Stars」にブロックチェーン機能を追加していくことを予定していると報じられています。

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現実世界とマッチしたサッカーゲームを提供|Stryking

「Stryking」は、現実世界と仮想世界を組み合わせた革新的なゲームを開発しており、同社が提供している「Football-Stars」は現実世界に存在するサッカー選手が登場するだけでなく、実際に選手本人のパフォーマンスに基づいて、ステータスが変化するように設計されています。

同社は、このような現実世界とマッチしたゲームを実現し、すべてのクラブのロゴと選手の写真を使用する権利を得るために、ドイツでトップクラスのサッカーリーグである「Bundesliga(ブンデスリーガ)」から正式なライセンスを取得しています。

ユーザーはそれらの選手を選択して自分のサッカーチームを編集・運営することができるようになっており、ゲームでは「チャレンジモード」と「マネージャーモード」というゲームモードが提供されています。プレイヤーは自分自身で育成したチームで、
・チャンピオンズリーグ
・ヨーロッパリーグ
・ラ・リーガ
・セリエA
などの大会に挑戦することができます。

また「Stryking」は、サッカー界のレジェンドと呼ばれる元ポルトガル代表のLuís Figo(ルイス・フィーゴ)氏がアンバサダーを務めていることでも知られています。

「Animoca Brands」が株式の100%を取得

「Animoca Brands」は、自社の株式で100万ユーロ(約1.2億円)を先払いし、200万ユーロ(約2.4億円)を現金または株式で支払うことによって「Stryking」の株式の100%を取得すると発表しました。

アニモカ・ブランドは今後の予定として、ブロックチェーンゲームで一般的に使用されている代替不可能なトークン「Non-Fungible Token(NFT)」がゲームに統合されていく予定だと発表しています。これによって「Football-Stars」の今後のアップデートでは、本物のサッカー選手やクラブに基づいたNFTが発行されるとのことです。

Animoca Brandsの共同創設者兼会長であるYat Siu氏は「ファンタジースポーツは70億ドル規模の産業であり、ブロックチェーンやNFTにとって完璧なユースケースである」と語っています。

アジア地域で積極的にブロックチェーンゲームを展開している「Animoca Brands」は、日本で提供されていない海外のゲームを日本国内でリリースするためのサポートなども行なっており、今年の1月にはそれまで日本では利用できなかった「スクワットをすることによって仮想通貨リンポ(Lympo/LYM) を獲得することができるゲーム”Lympo Squat”」のリリースにも関わっています。提携や買収に関する発表が続いている「Animoca Brands」には今後も注目です。