韓国最大の電子製品メーカーである「Samsung(サムスン)」は、「Jupiter」と呼ばれる分散型アプリケーション(DApps)と、「Mars」と呼ばれるQRコードベースの仮想通貨ウォレットを「Galaxy S10」と同社の新しいバージョンに追加したと報告されています。
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Galaxy S10などに「Jupiter・Mars」を追加
Samsung(サムスン)の新しい製品である「Jupiter」と「Mars」は、それぞれが仮想通貨ユーザーにとって魅力的な製品となっており、「Jupiter」は仮想通貨市場の分析を行うことができる分散型アプリケーション(DApps)、「Mars」はパスワードがQRコードに依存する仮想通貨ウォレットだとされています。
これら2つのアプリケーションは、同社が提供する人気のスマートフォン「Galaxy S10」や新しいバージョンのスマホに追加されるとのことです。
仮想通貨市場のデータや価格予想を提供する「Jupiter」
Jupiter(ジュピター)は「Microsoft Azure」のアーキテクチャ上に構築された「TrustVerse」の人工知能(AI)による価格予測と分析を利用したDAppsとなっており、ユーザーは市場の動きと過去の記録を分析することによって、ビットコイン(BTC)やイーサリアム(ETH)などといった仮想通貨の価格が「今後数時間どのように動くか」についての予測を受け取ることができると説明されています。
これにより「サムスンのユーザーはトークン市場と価格に関する詳しいレポートを受け取ることができるようになる」と伝えられています。
QRコードで気軽に仮想通貨を送金できる「Mars」
Mars(マーズ)は、QRコードを使用してユーザー同士が直接仮想通貨をやりとりすることができる仮想通貨ウォレットとなっています。このウォレットはQRコードをベースとしたものとなっているため、複雑なウォレットアドレスを入力する必要がなく、入力ミスなどの問題を回避することができると説明されています。
仮想通貨関連の機能統合を続けるサムスン
サムスンは同社のスマートフォンに仮想通貨関連の機能を追加し続けており、先日は「プンディエックス(PundiX/NPXS)」が提供するウォレットアプリ「XWallet」を「Samsung Blockchain Wallet」に統合することも発表しています。
PundiXは、仮想通貨決済に焦点を当てている仮想通貨企業であり、XWalletは世界25カ国で展開されている世界初のブロックチェーン搭載のPOSデバイス「XPOS」を用いた仮想通貨決済でも利用できるようになっています。
今回新たに「Jupiter」と「Mars」が追加されたことによって、サムスンのスマートフォンは、
・仮想通貨ウォレット
・仮想通貨決済
・価格予想
などといった様々な機能を搭載したことになります。
サムスンは7月初めにDAppsキットを発表しており、その他様々な機能をサポートすることも発表しているため、同社のスマートフォンは開発が進むについれてより多くの仮想通貨ユーザーに使用されるようになっていくと予想されます。
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