ビットコイン(Bitcoin/BTC)の価格は100万円付近のサポートラインを維持し続けているものの、依然として下落傾向は続いており、本日21日には再び100万円台まで下落しています。一時期は2019年の最高値更新に期待が高まっていたものの、上昇幅は徐々に狭まってきているため、100万円を下回る可能性も出てきています。
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BTC価格「再び急落」長期的な下落傾向続く
ビットコイン価格は、先日20日に117万円近くまで回復したものの、本日21日の12時頃には再び急落し、一時的に107万円台に突入しました。数週間前まではビットコインが2019年の最高値である150万円を突破することに期待が高まっていましたが、現在はあまり強気な予想は見られておらず、複数の専門家が短期予想で価格下落の可能性を指摘しています。
記事執筆時点では1万ドル(約106万円)のサポートラインを維持していますが、このラインを下回った場合には再び100万円まで急落することになると予想されます。
今年6月にビットコインが100万円のラインを突破して以降は、100万円付近のサポートラインが維持され続けているため、今回下落が続いたとしても再びこのラインで反発することになると予想されます。しかし、反発後の上昇幅は徐々に狭まってきており、6月の150万円到達以降の高値は140万円、130万円、そして今回が117万円と徐々に下がってきているため、次の反発後の上昇は比較的小さい上昇にとどまる可能性もあると考えられます。
長期的に見ても下落傾向は続いているため、現在のレジスタンスライン(*1)が維持され続けるのであれば、数日後に100万円付近で揉み合いが続いたのちに、一度90万円台まで下落する可能性もあると言えるでしょう。
(*1)レジスタンスライン(抵抗線):市場参加者の多くが、これ以上相場が上昇しないという認識をもちやすい価格帯のこと
しかし、9月23日には仮想通貨業界で待ち望まれていたBakkt(バックト)のビットコイン先物が開始される予定となっているため、100万円のラインを下回った後も主要なサポートライン(*2)での反発が続くことになると予想されます。
(*2)サポートライン(支持線):市場参加者の多くがこれ以上相場が下落しないという認識をもちやすい価格帯のこと
下落が続いた場合に考えられるシナリオは?
先物取引の開始までには約1ヶ月近く残されているため、このシナリオに沿った形で市場が動いた場合、しばらくは低迷が続くことになる可能性があります。
100万円以下のサポートラインは、
・97万円
・91万円
・82万円
・74万円
・63万円
付近になると予想されますが、特に注目すべきは80万円付近だと考えられます。
しかし、これらの予想は100万円を下回った場合を想定したものであるため、近日中の動きとしては「100万円付近のサポートラインを維持できるか?」「100万円で再び反発した場合、レジスタンスラインを突破できるか?」に注目です。
記事執筆時点でのビットコインに対する恐怖指数は「11」となっており、”売られ過ぎている”ということが示されているものの、依然として”買い”で入るには注意が必要だと考えられます。
下落の可能性はあるものの、9月には「Bakkt」のビットコイン先物が開始され、10月には「VanEck」や「Bitwise」が申請しているビットコインETFの最終判断が下される予定となっています。
またイギリスのBoris Johnson(ボリス・ジョンソン)首相は「合意が得られるかに関係なく10月31日には必ずEU離脱する」と発言しており、これが現実となった場合には大量の資金がビットコインに流れる可能性があるとも言われています。
チャートを元にして判断すると短期的には下落の可能性が残されているものの、9月以降に予定されている複数のイベントはビットコインに急激な価格上昇をもたらす可能性があります。
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2019年8月21日|ビットコイン(Bitcoin/BTC)の価格
ビットコイン(Bitcoin/BTC)の価格は本日21日の17時頃に108万円まで下落しましたが、その後大きな下落は見られておらず、記事執筆時点では「1BTC=1,089,008円」で取引されています。
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