JVCEA:国内仮想通貨取引所の「統計情報(最新版)」を公開|口座数は300万を突破
日本仮想通貨交換業協会(JVCEA)は本日10日、2018年12月〜2019年7月の期間における「国内取引所の仮想通貨取引量・保有量」などのデータをまとめた統計情報を公開しました。
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2018年12月〜2019年7月「国内取引所統計情報」
日本仮想通貨交換業協会(JVCEA)が公開したデータには、2018年12月〜2019年7月の期間における、国内取引所のデータがまとめられており、
・仮想通貨取引量
・利用者預託金残高
・証拠金取引建玉残高
・利用者口座数
・ビットコインの現物保有量
・ビットコインの証拠金取引建玉
・主要仮想通貨の現物保有状況
といった情報が記載されています。
ビットコイン(BTC・XBT)の利用者保有状況
ビットコイン(BTC・XBT)の利用者保有状況(画像:JVCEA)
ビットコイン価格は2018年12月〜2019年3月末にかけて「40万円前後」で停滞し、その後は6月末にかけて大幅に回復しましたが、今回公開された「ビットコイン(BTC・XBT)利用者保有状況」を見ると、ビットコイン現物の保有数は2018年12月から少しづつ減少していることが示されています。
証拠金取引における「売建」の数量は大幅に減少しているため、昨年から続いている下落相場で「ショートポジション」を保有していたトレーダーの多くが、ポジションを決済していることがわかります。
このデータから考えると、投資家の多くは「売り」から「買い」へと移行し始めていることがわかります。しかし「ビットコイン現物の保有量」や「証拠金取引の買建数量」はあまり増加していないため、現在は買いのタイミングを見極めている人が多い可能性があります。
一部の著名アナリスト達は「ビットコインは"本格的な強気相場"に突入する前に再度下落し、一時的に80万円付近まで下落する」と予想しているため、その時が本格的な「買い」のタイミングとして判断される可能性があります。
主要仮想通貨利用者の現物保有状況
「主要仮想通貨利用者の現物保有状況」のデータを見ると、依然としてエックスアールピー(XRP)の保有者数が圧倒的に多いことがわかりますが、今年4月には「BTC保有額」が「XRP保有額」を上回っていることもデータとして示されています。
日本は特に"XRP保有者"が多いことでも知られており、昨年12月時点ではXRPがBTCを上回っていたものの、2019年4月以降はBTCがXRPを上回っています。2019年4月は、ビットコイン価格の上昇が始まった月でもあるため、このデータは「BTCの価格上昇」に関連したものであると予想されますが、最近ではRipple社が行なっている「XRPの投げ売り」が価格にも影響を及ぼしていると批判する意見も多く出ているため、XRPの回復にはいくつかの課題が残されていると考えられます。
金額で見るとビットコインがXRPを上回っていますが「XRPの現物保有量」自体はそれほど変化していないため、今後のの動きにも注目です。Ripple社は今年11月に同社主催の大型カンファレンス「SWELL 2019」の開催を予定しているため、このイベントに向けてXRPを購入する人々が増加する可能性もあると予想されます。
仮想通貨の現物取引高ランキング(2019年7月)
2019年7月 仮想通貨の現物取引高ランキング(画像:JVCEA)
仮想通貨の現物取引高ランキングを金額ベースでみると、2019年7月時点の日本では、
1.ビットコイン(Bitcoin/BTC)
2.エックスアールピー(XRP/XRP)
3.モナコイン(Monacoin/MONA)
4.イーサリアム(Ethereum/ETH)
5.ビットコインキャッシュ(BitcoinCash/BCH)
6.ライトコイン(Litecoin/LTC)
という順番になっています。
今回のランキングでは、モナコインがイーサリアムを上回る結果となりましたが、これは仮想通貨取引所Coincheck(コインチェック)が6月にモナコインの取り扱いを開始したことも影響していると予想されます。
現在の仮想通貨市場は徐々に回復に向かいつつあり、ビットコイン価格に関しても「現在の短期的な下落が終わった後には大幅に上昇する」といった意見も強まってきています。
今回の報告では、日本国内の仮想通貨取引所を利用する人々の口座数が2019年7月時点で300万を突破したことも報告されているため、今後の仮想通貨市場の成長にはさらに期待が高まります。
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