Libra協会にカナダのEC大手「Shopify(ショピファイ)」が参加
カナダ発・世界最大級のECサイト制作プラットフォームである「Shopify(ショピファイ)」は、2020年2月21日の発表で「Libra Association(リブラ協会)」に参加することを明らかにしました。
こちらから読む:Libra決済型のフリマアプリ"FLIBRA"登場「Libra」関連ニュース
「グローバルで使いやすいネットワーク」構築に向けて
Shopify(ショピファイ)はカナダを拠点とする大手ECサイト構築プラットフォームであり、簡単に高性能なECサイトを構築することができることや、多言語・多通貨にも簡単に対応出来ることなどから、日本を含めた世界175ヶ国、60万以上の店舗で利用されています。
同社はLibra協会に加盟した理由について『すべての人々により良い商取引の場を提供する』という目標を実現するためだと語っています。
私たちの使命は「すべての人々により良い商取引の場を提供すること」であり、お金や銀行サービスが充実していない場所でより良い商取引を行うための方法を見つけるために多くの時間を費やしています。
これが私たちがLibra協会に参加することを決めた理由です。これは1つのステップですが、国際的な問題を解決していくためにさらなる対策を考えていきたいと考えています。
Shopifyは『Libra協会のメンバーと協力して、あらゆる場所の小売業者や消費者をサポートする使いやすい支払いネットワークを構築する』と述べており、支払いの透明性や顧客データのセキュリティとプライバシーを確保しつつ、同社プラットフォーム上で100万人以上の商人をサポートすることを目標として掲げていると説明しています。
同社はすでに仮想通貨決済プロバイダー「BitPay(ビットペイ)」のサービスや、仮想通貨取引所「Coinbase(コインベース)」が提供している仮想通貨決済導入サービスなどを通じて仮想通貨決済を受け入れています。
「仮想通貨Libra」や「Libra協会」に対しては政治家や規制当局から批判の声が相次いでおり、過去数ヶ月間だけでも「PayPal・VISA・Mastercard・eBay・Stripe・Mercado Pago・Booking Holdings・Vodafone」などといった複数の大手企業が離脱を発表しています。
Libra協会は現在、仮想通貨Libraの設計などの面でも大きな変更を加えることを検討しており、「複数の通貨・資産で構成された通貨バスケット」ではなく「米ドルのみ」を裏付け資産とすることや、法定通貨に裏付けられた複数のステーブルコインを発行することなどが検討されていると伝えられているため、新規メンバーの加盟や新たな設計の採用によって今後Libraがどのように評価されていくかにも注目です。