アラブ首長国連邦(UAE)で最も長い歴史を持つ民間銀行である「Mashreq Bank(マシュレク銀行)」は、クライアントのセキュリティを強化するためにブロックチェーン技術を活用していると伝えられています。
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顧客データの保護などで技術活用
Mashreq Bank(マシュレク銀行)は、1967年に「オマーン銀行」として設立されたアラブ首長国連邦(UAE)で最も長い歴史を持つ民間銀行であり、ATM・デビットカード・クレジットカード・消費者ローンなどを最初の導入した銀行でもあります。
UAEで最先端の取り組みを続けている「マシュレク銀行」はデータ分析や人工知能(AI)などにも多額の投資を行い、ロボット工学を用いて様々な作業の自動化などにも取り組んでいますが、2019年頃からはブロックチェーン技術への投資を開始し、現在はそれらの技術を活用してスマートバンキングのためのプラットフォームを構築していると伝えられています。
ブロックチェーン技術はセキュリティ強化などのために活用されているとのことで、技術統合が容易な点なども評価されています。
マシュレク銀行のエグゼクティブバイスプレジデントであるSubroto Som氏はこのプラットフォームも同地域で初めてのものであると語っており「スマートバンキングの利便性と柔軟性を提供しながら、顧客データの保護を保証する」と説明しています。
仮想通貨は依然としてほとんどの銀行では受け入れられておらず、一部の地域では仮想通貨関連企業の口座を停止した事例なども報告されていますが、ブロックチェーン技術は今や世界中で非常に多くの銀行で活用されており、今年1月には「三菱UFJ銀行」もブロックチェーンを基盤とした貿易金融プラットフォームを活用して信用状を発行したことを発表しています。
(参照:World Finance)