アメリカ・サンフランシスコを拠点とする仮想通貨取引所「Kraken(クラーケン)」は、2020年3月12日から外国為替取引(FX)サービスを開始しました。仮想通貨取引所が外国為替取引ビジネスに参入するのは稀であるため、今回の発表には注目が集まっています。
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Kraken「外国為替取引サービス」の提供開始
Kraken(クラーケン)は2020年3月12日から、米国以外のクラーケンユーザーに対して「外国為替取引サービス」の提供を開始しました。対応している法定通貨は合計6種類であり、サービス開始時点では以下9種類の通貨ペアが提供されています。
【対応通貨】
・米ドル(USD)
・ユーロ(EUR)
・ポンド(GBP)
・カナダドル(CAD)
・スイスフラン(CHF)
・日本円(JPY)
【通貨ペア】
・EUR/CAD
・USD/CAD
・EUR/CHF
・EUR/GBP
・USD/CHF
・EUR/JPY
・USD/JPY
・EUR/USD
・GBP/USD
現時点で提供されている通貨ペアは合計9つとなっているものの、クラーケンは『将来的に新たな通貨ペアが追加される可能性もある』と説明しています。なお、証拠金を預けてトレードを行う「マージン取引」に関しては、現時点では利用することができないとも説明されています。
投資家に「より洗練された取引環境」を提供
「外国為替取引サービス」を提供している企業が「仮想通貨取引サービス」の提供を開始する事例はこれまでにも見られていたものの、仮想通貨取引所が外国為替取引ビジネスに参入する事例は珍しいため、今回の発表には注目が集まっています。
Krakenは「外国為替取引」の提供が開始されたことによって「活発に取引を行うトレーダーや機関投資家がKrakenで注文を行う際の摩擦を減らし、より活発で洗練されたトレードを行うことができるようになった」と説明しています。
2011年に設立された仮想通貨業界でも特に古い歴史をもつ仮想通貨取引所である「Kraken」は、仮想通貨の交換サービスだけでなく、先物取引やOTC取引(店頭取引)なども提供しています。