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日本政府:新たな金融庁長官に「氷見野 良三氏」充てる方針|暗号資産への影響は?


日本政府が新しい金融庁長官に国際金融審議官である氷見野 良三(ひみの りょうぞう)氏を充てる方針を固めたことが複数メディアの報道で明らかになりました。氷見野氏は日本人で初めて「金融安定理事会(FSB)」の常設委員会議長を務めた海外当局からの信頼も厚い人物であり、過去には暗号資産(仮想通貨)やLibra(リブラ)などにも言及しています。

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国内外の金融行政に精通する「氷見野氏」を適任と判断

金融庁の長官は現在、遠藤 俊英(えんどう としひで)氏が務めていますが、複数メディアの報道によると『日本政府は遠藤 俊英長官の後任として国際金融審議官である氷見野 良三(ひみの りょうぞう)氏を新しい金融庁長官として充てる方針を固めた』と伝えられています。政府からの公式発表はまだ行われていないものの、報道では月内にも正式発表が行われる予定だとされています。

氷見野 良三(ひみの りょうぞう)氏は、2015年から約3年間に渡って金融機関を対象にした共通ルールを決める「バーゼル銀行監督委員会」で事務局長を務めた経歴を持つ人物であり、2019年9月には主要国の金融当局で構成される「金融安定理事会(FSB)」の常設委員会議長に日本人で初めて就任した人物でもあります。

日本政府は、新型コロナウイルスの感染拡大などによって世界的に金融システムへの影響が懸念されている中で、国内外の金融行政に精通した、海外当局からの信頼も厚い氷見野氏を適任と判断したと報じられています。

氷見野 良三氏の「暗号資産」に関する発言

氷見野氏は2019年9月に金融庁が開催した、暗号資産の監督ラウンドテーブルで”Facebookが主導するグローバルなステーブルコイン”として世界的に注目されている「Libra(リブラ)」に言及し、『Libraは我々全員にとって”鳴り響く目覚し時計”のような役割を果たす可能性がある』との考えを語っています。

同氏はこのスピーチの中で「Libra」を「目覚まし時計」に例えた上で『目覚まし時計がなった時に私はスヌーズボタンを押すが、それでは眠れる時間が数分伸びるだけだ』と述べており、『Libraの目覚ましは今、規制当局や中央銀行を目覚めさせ、遅かれ早かれ直面する必要のある問題を正面から見据えさせている』と語っています。

このように語った氷見野氏は「銀行・紙幣・規制当局」という3つの分野を例として挙げた上で、それぞれに解決すべき課題があることを説明していたため、暗号資産業界では氷見野氏が”金融庁長官”に就任することによって「暗号資産」や「グローバルテーブルコイン」に関する国際的な規制などの面でより積極的な活動が行われる可能性があると予想されています。