ビットコイン取引量:日本円が再び「世界一」に|仮想通貨市場に変化
ビットコイン(BTC)と日本円(JPY)の取引量が"再び"世界一になったことが明らかになりました。2018年に続いた仮想通貨取引所からの巨額流出事件などによって、勢いを失いつつあった日本市場は徐々に勢いを取り戻しつつあります。
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ビットコイン(BTC)取引に「最も利用される」法定通貨
仮想通貨取引所や市場のデータに基づいて、ビットコイン(Bitcoin/BTC)と取引されている世界各国の法定通貨の量をグラフ化して表示している「coinhills.com」のデータでは、この数日間で日本円(JPY)とビットコイン(BTC)の取引量が急増していることが示されています。
ビットコインとの取引に最も使用されている法定通貨はこれまで「米ドル(USD)」だとされていましたが、記事執筆時点のデータでは「日本円が46.96%」「米ドルが45.91%」となっており、ビットコインとの取引に最も利用されている法定通貨は日本円だとされています。
(画像:coinhills.com)
その次に取引量が多いのは、
・韓国ウォン(KRW):4.98%
・ユーロ(EUR):1.33%
となっているため、日本円でのBTC取引が圧倒的に多いことがわかります。
仮想通貨市場「低迷期」からの脱却なるか
2017年9月に中国政府がビットコイン取引の禁止を発表したことによって、中国元(CNY)での取引量が激減し、BTC/JPYの取引量は1位を獲得しましたが、その後に仮想通貨取引所Coincheck(コインチェック)から巨額の仮想通貨が流出した事件などによって取引量は減少していました。
しかし現在ではコインチェックもほとんどのサービスを再開しており、最近の報道では仮想通貨交換業者としての正式登録も近いうちに発表されると伝えられています。また、一連のハッキング事件を受けて内部管理体制の強化に取り組んでいた仮想通貨取引所も徐々に本格的なサービス再開に向けた動きを進めており、仮想通貨関連の規制や定義の見直しなども進められています。
日本の仮想通貨業界にとって厳しい1年でもあった2018年はもうじき終わりを迎えようとしており、この1年間を通じて続けられてきた各企業の努力は実を結びつつあります。ここ最近では仮想通貨全体の価格もやや回復し始めてきているため、市場の回復に合わせて法定通貨取引量「1位」の座を奪還した日本には世界から注目が集まっています。
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