Ripple社:中央銀行デジタル通貨向けの分散型台帳「CBDC Private Ledger」を試験運用
Ripple(リップル)社は2021年3月3日に、中央銀行デジタル通貨(CBDC)を発行・管理するための分散型台帳である「CBDC Private Ledger」の試験運用を行なっていることを明らかにしました。「CBDC Private Ledger」は仮想通貨XRPの基盤となっている「XRP Ladger(XRPL)」のプライベート版となっており、CBDCに必要とされる"高速な取引処理性能・拡張性・信頼性・コスト・エネルギー効率"などを備えていると説明されています。
CBDCで求められる「高性能な分散型台帳」を提供
Ripple(リップル)社は2021年3月3日に、中央銀行デジタル通貨(CBDC)を発行・管理するための分散型台帳である「CBDC Private Ledger」の試験運用を行なっていることを明らかにしました。「CBDC Private Ledger」は仮想通貨XRPの基盤となっている「XRP Ladger(XRPL)」のプライベート版となっています。
中央銀行デジタル通貨(CBDC)の研究開発は世界中の中央銀行で進められていますが、Ripple社は『ほとんどの分散型台帳はCBDCで求められる「高い取引処理能力・プライバシー・管理能力・相互運用性」などを備えていない』と指摘しています。
しかし「CBDC Private Ledger」は仮想通貨XRPの基盤となっている「XRP Ladger(XRPL)」のプライベート版となっているため、CBDCに必要とされる"高速な取引処理性能・拡張性・信頼性・コスト・エネルギー効率"などを備えているとのことで、『CBDC Private Ledgerは最初の段階で1秒あたり数万トランザクションを処理することができ、将来的には数十万トランザクションまで拡張できる可能性がある』と説明されています。
またエネルギー効率の面に関しては、ビットコインなどの暗号資産で採用されている「プルーフ・オブ・ワーク(PoW)」の仕組みを用いたブロックチェーンと比べると遥かに安い料金で運用することができるとも報告されており、『PoWを用いたパブリックブロックチェーンよりも61,000倍効率的である』と説明されています。
さらに「CBDC Private Ledger」は、中央銀行が求める最高レベルのセキュリティ基準を満たすことができ、各中央銀行のプライバシー・ポリシーに対応するためのカスタマイズ機能も備えているとされているため、様々な国のCBDCで活用することができると期待されています。
「CBDC Private Ledger」の詳しい仕組みなどについては改めて公開するとされていますが、Ripple社は『私たちは現在、世界中の中央銀行と協力して、CBDC Private Ledgerが各中央銀行の目標達成にどのように役立つかを評価している』とも説明しているため、今後の発表にも注目が集まっています。
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