暗号資産取引所「Liquid by QUOINE(リキッドバイコイン)」は2021年8月20日に「QUOINE株式会社」とシンガポールの関連会社「Quoine Pte. Ltd.」で仮想通貨が流出した事件に関する詳細を発表しました。QUOINEでは総額約7.54億円相当の仮想通貨が流出したとのことで、Quoine Pte(QPT)では100.5億円相当の仮想通貨が流出したと報告されています。
QUOINE本体で7億円、Quoine Pteで100億円の被害
Liquid Global(リキッドグローバル)は2021年8月19日に「何者かによる不正アクセスを受けたことによって同社のホットウォレットから複数の仮想通貨が流出したこと」を報告していましたが、本日20日にはこの仮想通貨流出事件の詳細(第一報)が発表されました。
「Liquid by QUOINE」によると、今回の流出事件では東京都千代田区に本社を構える「QUOINE株式会社」とシンガポール法人である「Quoine Pte. Ltd.」の管理用ウォレットが日本時間2021年8月19日午前8時50分頃に不正アクセスを受けたとのことで、QUOINE本体では7.54億円相当、Quoine Pte. Ltd.では100.5億円相当の仮想通貨が流出したと報告されています。
ただし、これらの暗号資産は「暗号資産入出庫プロセス管理用のウォレット」から流出したものであり、ユーザーの暗号資産は法令に基づいて「分別管理されたコールドウォレット」で保管されているため、ユーザー資産に影響がないことは確認が取れていると説明されています。
QUOINEで流出した仮想通貨について
QUOINE株式会社で流出が確認された暗号資産はビットコイン(BTC)、イーサリアム(ETH)、エックスアールピー(XRP)の3銘柄であり、流出した数量は以下の通りだと報告されています。
| 仮想通貨 | 流出した数量 |
| BTC | 48.95 BTC |
| ETH | 596,283 XRP |
| XRP | 1,316 ETH |
Quoine Pteで流出した仮想通貨について
一方、シンガポール法人である「Quoine Pte. Ltd.」では合計69種類の仮想通貨が流出したとのことで、これらの仮想通貨は外部の取引所やDeFi関連サービスに送金されていると報告されています。
ただし、流出した仮想通貨の中の約17.7億円に相当するERC20トークンは仮想通貨コミュニティや外部取引所の支援によって凍結処理がなされていると説明されています。
「Quoine Pte. Ltd.」から流出した69銘柄と流出数量については以下のように報告されています。
| 仮想通貨 | 流出した数量 |
| 1WO | 422,234.47 |
| AAVE | 226.12 |
| ALBT | 1,864,427.82 |
| AMLT | 2,626,879.51 |
| AMN | 5,604,056.42 |
| ANCT | 10,096,863.10 |
| BAAS | 10,023,709.46 |
| BAT | 4,465.33 |
| BFC | 1,063,271.82 |
| BIFI | 142,993.29 |
| BTC | 57.71 |
| CEL | 804,775.54 |
| COT | 43,179,685.23 |
| CRPT | 416,030.51 |
| DAI | 156,458.44 |
| DENT | 7,827,882.54 |
| DREAM | 41,189.77 |
| ENJ | 54,750.41 |
| ETH | 9,536.13 |
| EWT | 483,158.00 |
| FLIXX | 3,951,233.43 |
| FLP | 1,981,736.75 |
| FSN | 90,579.41 |
| FTX | 1,219,995.16 |
| GET | 190,806.41 |
| GOM2 | 1,635,175.00 |
| GYEN | 61,261,530.21 |
| GZE | 760,511.43 |
| IDRT | 1,604,850,918.37 |
| ILK | 100,191,837.81 |
| IND | 818,199.76 |
| KRL | 2,127,152.44 |
| LCX | 44,147,506.05 |
| LINK | 12,978.05 |
| LND | 3,216,461.32 |
| LPT | 904.4 |
| LTX | 217,757.60 |
| MCO | 1,373.10 |
| MITX | 2,103,607.28 |
| MKR | 4.88 |
| MTN | 1,269,920.54 |
| MVL | 4,392,174.87 |
| NII | 40,561,885.60 |
| ONG | 452,195.30 |
| PPP | 1,398,803.82 |
| QASH | 1,829,927.49 |
| QBZ | 5,158,115.56 |
| REN | 22,788.62 |
| RFOX | 44,379,216.85 |
| ROOBEE | 6,148,058.40 |
| RSR | 5,642,243.30 |
| RSV | 81,470.73 |
| SAND | 1,773,946.06 |
| SNX | 44,568.25 |
| SPDR | 3,009,229.82 |
| TON | 19,125.99 |
| TRX | 2,600,933.17 |
| UBT | 288,435.82 |
| UNI | 2,481.15 |
| USDC | 2,408,963.25 |
| USDT | 5,258,223.01 |
| VI | 256,230.48 |
| VIDY | 25,496,397.94 |
| WABI | 149,216.96 |
| WOM | 182,020.00 |
| XNO | 49,192,867.48 |
| XRP | 10,912,233.00 |
| XSGD | 639,843.46 |
| ZUSD | 299,805.48 |
Liquidは「すべての暗号資産の入出金」を一時停止
Liquid by QUOINE(リキッドバイコイン)はハッキングの原因や被害状況の詳細などを引き続き調査しているため、日本国内で運営されている暗号資産取引所「Liquid by QUOINE」では『安全の確保が確認されるまでの間、すべての暗号資産の入出金を停止している』と報告されています。
「日本円の入出金」や「取引」などといったその他のサービスは引き続き利用することができるとのことですが、公式発表では『お客様の暗号資産の安全を確保するため、あらためてご案内するまでの間は暗号資産をLiquid by Quoineに送付しないように』との注意書きもなされています。
>>「Liquid by QUOINE」の公式発表はこちら
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