SQUARE ENIX(スクウェア・エニックス)は2022年5月13日に開催された決算説明会で中期事業戦略の進捗について報告し、「ブロックチェーンゲームの開発・NFT関連コンテンツの拡大・海外法人設立・独自トークンの発行」などといった複数の施策を打ち出しました。
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BCゲーム・NFT・独自トークンなど複数の施策
SQUARE ENIX(スクウェア・エニックス)は2022年5月13日に開催された決算説明会で中期事業戦略の進捗について報告し、「ブロックチェーンゲームの開発・NFT関連コンテンツの拡大・海外法人設立・独自トークンの発行」などといった複数の施策を打ち出しました。
同社は以前からブロックチェーン・NFT関連の取り組みを進めており、NFTデジタルシール『資産性ミリオンアーサー』シリーズなども発行していましたが、今回の発表ではNFTビジネスの実績・⼿応えを踏まえて『資産性ミリオンアーサー 2ndシーズン』の制作が決定したことが報告されています。
スクエニは『既存事業で培った開発・運営のノウハウを活かしてNFTビジネスにおける「収益構造・遊びの幅・NFT保有体験」の可能性にチャレンジしていく』と述べており、NFTデジタルシール以外に複数のプロジェクトも企画・開発が進行していると報告しています。
ブロックチェーン・エンタテインメント領域の推進施策
ブロックチェーン・エンタテインメント領域の推進施策としては「ブロックチェーンゲーム・エンタテインメント開発」「海外法⼈設⽴」「資金調達」という3つの施策が挙げられており、具体的には以下のような取り組みが挙げられています。
ブロックチェーンゲーム・エンタテインメント開発
- ブロックチェーンゲーム向け法規制の整理やガイドライン策定イニシアチブ
- NFT経済圏・体験におけるスケーラビリティへのチャレンジ
- 専⽤FT発⾏と収益構造・コミュニティ設計(UGC・ガバナンス・ギルド等)
- 世界観、ストーリーを重視したクリエイティブxNFTの新規ブランド・IPの⽴ち上げ
海外法⼈設⽴
- 独⾃トークン発⾏及び管理・運⽤
- ゲーム・サービスパブリッシング事業(仮想通貨普及国向けへの事業展開)
資⾦調達
- CVC(Corporate Venture Capital)設⽴検討
中期事業戦略では「ブロックチェーンゲーム向けの法規制整理やガイドライン策定に関わっていくこと」や「NFT経済圏・体験の規模拡大に取り組んでいくこと」さらには「海外法人を通じて独自トークンの発行・管理・運用に取り組んでいくこと」などが挙げられているため、今後はSQUARE ENIXのブロックチェーン・暗号資産関連サービスがさらに充実していくことになると期待されています。
SQUARE ENIXは既に「Animoca Brands」や「The Sandbox」などのブロックチェーン関連企業に投資を行なっていますが、今回の説明資料ではこれらの投資先以外にもグローバルベースで複数案件への投資を検討していると報告されています。