テラ(Terra/LUNA)は2023年1月15日に、Terra関連資産の保管・管理・送受金・ステーキング・ガバナンス投票などを行うことができる最新版のウォレット・プラットフォームである「Station(Interchain Station)」をリリースしたことを発表しました。StationはTerra Classic(LUNC)にも対応しており、ステーキング作業を簡素化する新機能「クイックステーク」なども搭載されています。
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最新版プラットフォーム「Station」をリリース
テラ(Terra/LUNA)は2023年1月15日に、Terra関連資産の保管・管理・送受金に加えて、ステーキングやガバナンス投票などを行うことができる最新版のウォレット・プラットフォームである「Station(Interchain Station)」をリリースしたことを発表しました。
Terra(LUNA)では元々「Terra Station」と呼ばれるプラットフォームや「Terra Station Wallet」と呼ばれるウォレットが提供されていましたが、今回はこれらのウォレット・プラットフォームの大型アップグレードが実施され、新しく『Station』としてリリースされています。
TerraのWeb3に向けたインターフェース構築の第一歩が完了しました。
私たちは「Station?」を発表できることにワクワクしています。これは複数のブロックチェーンネットワークとやりとりする複雑なプロセスを簡素化するインターチェーンウォレットです。
Mac・Windows・Linux・拡張機能・ウェブアプリなどを提供
Terraのツイート内に記載されているリンク先ページでは、以下のような複数のバージョンのStationアプリケーションをダウンロードすることが可能となっており、Stationを利用すると「ステーク・ガバナンス投票・トークンの送受信・DAppsとのやりとり」などを簡単に行うことができると説明されています。
【提供されているStationアプリケーション】
- Mac版Station
- Mac版Station(M1チップ)
- Windows版Station
- Linux版Station(.rpm)
- Linux版Station(.deb)
- Chrome拡張機能版Station
- Firefox版Station
- ウェブアプリ版Station
※デスクトップ・Chrome・Firefoxなどで「Terra Station」を既にダウンロードしている場合は、アプリを再度開くか拡張機能を更新すると「Interchain Station」に更新されます。
Terra Classic(LUNC)などにも対応
「Terra Station」を「Interchain Station」としてリニューアルすることが最初に発表された際には『移行後にTerra Classic(LUNC)がサポートされなくなる』という話題が注目を集めていましたが、結果的に今回リリースされた「Station」ではTerra Classic(LUNC)を含めた複数のネットワークがサポートされています。
2月までにはさらに多くのチェーンが追加される予定であるとのことで、「リリース時のサポートチェーン」と「今後のサポートに向けて取り組んでいるチェーン」については以下のように報告されています。
【リリース時の対応チェーン】
- Terra
- Osmosis
- Juno
- Kujira
- Carbon
- HuaHua
- Crescent
- Terra Classic
- Mars(テストネット)
- Sei(テストネット)
【今後サポート予定のチェーン】
- Akash
- Andromeda
- Cheqd
- Comdex
- Cosmos Hub
- Injective
- Prism
- Quicksilver
- Regen
- Secret
- Stargaze
- Stride
ステーキングをもっと簡単に「クイックステーク」
新たにリリースされた「Station」には、希望するチェーンとステーキング数量を選択するだけで簡単にステーキングすることができる「Quick Stake(クイックステーク)」の機能が追加されています。
従来の「Terra Station」でステーキングする際には委任先のバリデータを自分で選択してステークする必要がありましたが、新しくなった「Station」のステーク画面には「クイックステーク」の機能が追加されているため、この機能を利用すれば「投票力で上位3分の1に含まれる・チャージ手数料5%以下・過去3ヶ月間で罰則を受けていない」などの条件を満たしたバリデータを自動で選択してステーキングを開始することができるようになっています。
なお、従来通りの方法でバリデータを選択してステーキングを行う「Manual Stake(主導ステーク)」の機能も残されているため、バリデータを自分で選んでステーキングしたい場合には「Manual Stake」のタブでステーキング作業を行うことによって、これまで通りの方法でステーキングすることが可能となっています。
ガバナンス投票画面も一括化
新しい「Station」のガバナンス投票画面では、サポートされているすべてのチェーンの提案を1つの画面でまとめて閲覧することができるようになっています。
基本的なデザインは従来のままで、ネットワークを選択してガバナンス提案を確認することができ、これまで通り各種提案をクリックすることで、提案内容を確認したり、投票したりすることができるようになっているため、インターフェースやプラットフォームを切り替える手間なくガバナンス投票を行うことが可能となっています。
新たにリリースされた「Station」の詳細は、以下のMedium記事で詳しく説明されています。
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