未確認情報を含む噂で混乱状態に
シバイヌ(Shiba Inu/SHIB)で本日17日に正式ローンチされたレイヤー2ブロックチェーン「Shibarium」で問題が発生し、Shibariumのブリッジで利用された170万ドル(約2億4,800万円)相当のETHがロック状態になっている可能性があることが明らかになりました。
記事執筆時点ではこの問題についての公式発表は確認できていないものの、現在は『Shibariumの取引が保留状態になっている』『170万ドル相当のETHがロックされている』との報告が多数なされています。
また、SNS上ではシバイヌの主任開発者であるShytoshi Kusama氏によってテレグラム上で投稿されたと伝えられる『ブリッジされたETHを回収できない』との”未確認情報”も拡散されているため、“Shibariumの使用を一時的に停止すること”を推奨するコメントも投稿されています。
? Shibariumでトランザクションが保留状態になっています。現在170万ドル相当のETHがロックされています。
ユーザーにはShibariumの使用を一時的に中止することをお勧めします。
Shibariumローンチの記事はこちら
現時点で公式発表はなし|不確かな情報には要注意
「Shibarium Bridge」の公式ページには現在もアクセスすることができるようになっていますが、ブロックチェーンエクスプローラーの記録から”数時間に渡って新しいトランザクションが確認されていないこと”も指摘されているため、状況が落ち着いて詳細が判明するまでは、Shibariumの利用を避けるのが賢明であると考えられます。
今回の件についてはSNS上で様々な意見が投稿されていますが、現時点ではシバイヌ関連の公式アカウントなどからの公式声明が確認できていないため、情報の判断や各種サービス利用などには注意・警戒が必要です。
なお、SHIBコミュニティの著名なインフルエンサーであるLUCIE氏は、現在拡散されている画像が加工されたものであることを示唆するコメントを投稿しています。
? 騙す目的でフォトショップで加工したスクリーンショットを投稿すると、法的な結果につながる可能性があります。加工された画像を拡散すると、虚偽表示やプライバシーに関する法律に違反する可能性があります。
正確さと誠実さが重要であることを忘れないでください。
そのような人々を見つけた場合には報告をお願いします。
続報:噂のスクショは偽物との報告
(追記:2023年8月17日)
LUCIE氏は上記の投稿を行った後に、噂になっていた『ブリッジされたETHを回収できない』というスクショ画像についてコメントし、『この投稿はSHIBエコシステムを傷付けようとする嘘の投稿である』と断言しました。
同氏は今回の投稿で、SHIB開発者が問題解決に取り組んでいることも報告しており、進捗情報などが近日中に公開される予定であることを報告しています。
この投稿は嘘で、SHIBエコシステムを傷付けようとする悪意のある試みです。
Shytoshi Kusama氏と話したことがある人ならわかるはず。彼がそんな話し方をするわけがありません。
開発者たちが取り組んでいます。私たちは進捗をお知らせする予定で、ドキュメントも近いうちに提供されます。
続報:Shibariumは全て順調との公式発表
(追記:2023年8月17日)
Shytoshi Kusama氏は2023年8月17日に、Shibの公式ブログを更新して「Shibariumが全て順調であること」を報告しました。
今回の公式発表では、Shibariumブリッジに問題はなく、噂されていたスクリーンショットは全て偽物で、ユーザーの資金は安全であるということが説明されています。
具体的には「Shibariumの正式稼働が発表されたタイミングで、大勢のユーザーと大量のトランザクションが同時に押し寄せた」とのことで、SHIBチームは現在スケーリングに取り組んでいて、大量のトラフィックを処理できるレベルまでチェーンを再起動させていると報告されています。
なお、今回の発表の中では「FUDは全て無視して、危険を避けるためにも”Shib.io”以外のリンクはクリックしないように」との注意喚起もなされています。
追記:その後の公式発表情報
(最終更新:2023年8月22日)
SHIB公式チームからアナウンスされたその後の発表の要点を以下にまとめます。
- その後の問題調査で「数千件のコントラクト作成と通常のトランザクションが1つのブロックで発生していたこと」が判明。
- この時点でShibariumのシステムがフェイルセーフモードになり、資金の安全を確保するために停止した。
- 現在はブロックチェーンを拡張するために複数の協力を得ながら行動計画を特定中、実行時には常に最新情報を報告。
- 偽のスクショは大きな損害を与えた。現在は被害を調査中、裁判のための犯人特定のためにXに協力を求める予定。
- 公式情報をしっかりと確認することが重要。大手メディアも間違っている可能性がある。
- ブリッジで一時停止された資金は安全である。
- 再開時に問題が発生した場合に備えて「200万ドルの全額補償」を決定した。
- 更なる情報は明日更新予定。
- ブロックチェーンを再起動して問題なく機能することを確認。
- ただしこれは一時的な内部テストであり、現在は複数の方法で規模を拡大中。再度テストを実施した後に公開予定。
- AlchemyチームはShibariumのオペレーションを1500%スケーリングしたとの報告。
- 分散化されたチームやバリデーターと協力し、高品質の物理的インフラでサーバーインフラを1500%拡張。
- 複数のブロックチェーン専門家と協力して、トラフィックをサポート・管理するための追加プロトコルを作成。
- 開発者は数時間の睡眠を取る予定。早朝から次のフェーズに取り組む
- 完璧なセキュリティ対策が整っていることを確認した上で、ブロックチェーンの詳細なテストを開始。
- Shibariumは現在プライベートモードで稼働していて、通常通りブロックを生成している。
- チームは日曜日に休息をとり、月曜日からチェーンの一般公開に向けた準備を進める。
- 2日間のテストとパラメータ調整を経て「準備完了」状態に。
- これにより、Shibariumが強化・最適化された。
- まだテスト段階ではあるがブロック生成中。
- 新たな監視システム・RPCレベルでのレート制限・大量のトラフィックが再び発生した時のための自動サーバーリセットなど、追加のセーフティ対策を有効化。
- 再度一般公開するための準備は整いつつある。
- 明日には追加のバリデータが稼働し、2つの役割に対する報酬の一部を得るためにBONEをステークできるオプションがさらに増える。
- 明日から「ShibPaper」の実現に向けた取り組みを開始する。
- 今年中にはガバナンスとマネジメントのための実用的なシステムを持つことができるようになる予定
- Shibariumが正式に再稼働、順調に運営されている。
- Polygon共同創設者のSandeep氏など様々な人々が協力してくれた。
- 全ての資金が安全であることやShibariumが本番環境に対応可能であることを証明した上でチャンネルを再開。
- 発表時点では「65,000以上のウォレット」と「350,000以上のトランザクション」が確認されている。
- Shibarium上で様々なトークンが展開されている。
- ただし、新しいトークンには不適切なものも含まれている。
- どのトークンを扱うにしても自分自身での調査と十分な注意・警戒が必要。
- SHIB・LEASH・WETHのブリッジを通じた引き出しには、少なくとも45分〜3時間かかる。BONEの引き出しには最大7日間かかる。
Shibarium再稼働の詳細はこちら