ビットコインに対する強気な価格予想
米国の大手資産運用会社VanEck(ヴァンエック)のデジタル資産リサーチ部門責任者であるマシュー・シーゲル氏は2024年10月28日に「ビットコイン(BTC)は2025年までに世界的な準備資産になり、BTC価格は300万ドル(約4億5,880万円)まで上昇する可能性がある」との予想を語りました。
今回の発言はCNBNの経済ニュース番組「Squawk Box」のインタビュー内で語られたもので、ビットコインに関する様々な見解が語られています。
ビットコイン価格上昇の理由について
ビットコインの価格は今月26日頃から上昇し続けており、本日29日には70,000ドル台まで回復しましたが、マシュー・シーゲル氏はビットコイン価格がここ最近で大幅に上昇している理由について、以下のような複数の要因が関係している可能性があることを語っています。
- 米大統領選におけるトランプ氏勝利への期待感
- 米ドル下落によるBTC価格上昇(負の相関関係)
- FRBの政策転換による通貨供給量の増加
- ドイツ政府や米政府のBTC売却による影響が落ち着いた
- BRICS諸国の動きがBTCへの長期的な期待感を押し上げている
- 米国債の格下げ懸念でBTC需要が増加
米大統領選挙はビットコイン価格に特に大きな影響を与える可能性があると予想されていて、「2020年にも同じパターンが見られていて、最初は価格変動幅が小さい期間が続いたが、勝者が確定した後には価格が急騰した」と説明されています。
ビットコイン価格は10万ドルに達するか?
「ビットコイン価格は10万ドルに達すると思うか?」という質問に対しては「イエス」と回答されており、ビットコインは過去のサイクルでも2,000%の上昇率を記録しているため、その半分でも1,000%の上昇率で約180,000ドル(約2,760万円)になるとコメントされています。
具体的な価格上昇のきっかけについては「米大統領選挙が重要なきっかけになると思う」との見解が語られていて、「ウォールストリートジャーナルの一面では米国債務と財政赤字の懸念が取り上げられている」とも説明されています。
1BTC=300万ドルの価格予想モデル
ビットコイン価格が2050年までに300万ドル(約4億5,880万円)になるという価格予想は、VanEckの長期的な価格予想モデルについての説明の中で語られています。
これはビットコインが国際貿易で使用される準備資産として広く採用された場合の価格を予想するもので「2050年までに各国の中央銀行の準備資産として2%の割合でビットコインが保有された場合、BTC価格は300万ドルになる」との予測が語られています。
シーゲル氏はこの価格予想について「この予測は極端に聞こえるかもしれないが、数十年にわたって年平均成長率16%で上昇することを意味するもので、それほど極端ではないので中期的に数百万ドルに達する可能性は高い」とも語っています。
長期的な価格予想でビットコインが100万ドルを超えると予想する意見は多く、BTCを購入し続けていることで知られるマイクロストラテジーのマイケル・セイラー氏は今年9月に「21年後にはBTC価格が1BTCあたり1,300万ドルに到達する可能性がある」との考えを語っています。
※価格は執筆時点でのレート換算(1ドル=153.01円)
BTCの長期的な価格予想はこちら
Souce:CNBC報道
執筆・翻訳:BITTIMES 編集部
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