BTCの保管・管理・取引が可能に
カルダノ(Cardano/ADA)の開発企業である「Input Output」は2025年3月20日に、カルダノ基盤の暗号資産(仮想通貨)を管理できる自己管理型ウォレット「Lace」のマルチチェーン対応を正式にスタートし、ビットコイン(BTC)のブロックチェーンをサポートすることを発表しました。
Lace(レース)は、Input Outputが開発したカルダノブロックチェーン対応の多機能ウォレットであり、現在はブラウザ拡張機能版のウォレットが提供されています。
このウォレットは元々カルダノブロックチェーンのみに対応していましたが、今回は複数のブロックチェーンをサポートする”マルチチェーン対応”の取り組みが正式にスタートしたことが報告されています。
最初はビットコインのブロックチェーンがサポートされるため、Lace利用者はLaceを利用してBTCを保管・管理・取引できるようになります。
🚀 Lace Walletがマルチチェーン対応へ!まずはビットコインから!🟠🔗
Laceユーザーはついに直接ウォレット内でBTCを保管・管理・取引できるようになりました。世界最大の暗号資産であるビットコインをLaceエコシステムにシームレスに統合します。
🌍 ビットコインDeFiの成長とともに、LaceはWeb3をよりシンプルで直感的、そして真に相互運用可能なものへと進化させます。これは始まりに過ぎません。
🔹 BTCを安全に管理
🔹 ビットコインレイヤー2&DeFiに備える
🔹 シームレスで直感的な体験を実現「ビットコインは多くの人々にとってWeb3の出発点でした。そして今、その進化を目の当たりにしています。Laceは、ブロックチェーン技術の最先端を活かし、シームレスで直感的なゲートウェイを構築します。これはまだ始まりに過ぎません。」
— チャールズ・ホスキンソン(Input Output CEO)
(追記:2025年3月22日)
※Laceのビットコイン対応はまだ完了しておらず、BTC対応に向けたベータ版が2025年4月中旬にリリース予定との訂正発表が行われています。
ビットコイン対応はマルチチェーン展開の第一歩
Input Outputは、Laceのビットコイン対応は『Web3を簡素化して、複数ブロックチェーンへのシームレスなアクセスを提供する』というLaceのミッションにおける重要な節目であると説明しています。
Laceのビットコイン対応でできることとしては以下の4点が挙げられていて、急速に成長しているビットコインの分散型金融(DeFi)アプリにも対応することが説明されています。
- 信頼できるWeb3ウォレットでビットコインを管理
- L2スケーリングソリューションから新しいDeFiアプリまで対応し、ビットコインのイノベーションに備える
- 複数のブロックチェーンの資産管理をより簡単にし、シンプルかつ直感的な体験を提供
- Laceを使用してBTCの購入・保管・取引が可能
また、公式発表では「これは始まりに過ぎない」ともコメントされていて、Input Outputが新たなブロックチェーン・暗号資産・DeFiオプションの統合に取り組んでいることも報告されているため、今後のさらなる機能拡充にも注目です。
Laceのゼネラルマネージャーであるブランドン・ウルフ氏と、カルダノ創設者でInput OutputのCEOでもあるチャールズ・ホスキンソン氏は、Laceのビットコイン対応について次のように述べています。
ブロックチェーンの未来はマルチチェーンであり、Laceはその中心となるウォレットを目指しています。Cardanoの基盤の上に築き上げたLaceにとって、次のステップとして最適なのがビットコインでした。そして、これはまだ始まりに過ぎません。
– ブランドン・ウルフ氏(Laceゼネラルマネージャー)
ビットコインは多くの人々にとってWeb3への入り口でした。そして今、ビットコインDeFiの台頭により、ビットコインは新たな進化を遂げています。
Input Outputは常に相互運用性とマルチチェーンの世界を推進してきました。Laceのビットコイン統合はそのビジョンを現実にするものです。ビットコインの統合によって、Laceはシームレスで直感的なゲートウェイを作成し、ブロックチェーンのイノベーションを最大限に活用しています。
これは始まりに過ぎません。LaceチームがDeFiの未来を切り開き、大規模採用に向けた道を作っていくのを楽しみにしています。
チャールズ・ホスキンソン氏(Input Output CEO)
カルダノ関連の注目記事
Souce:Input Output発表
執筆・翻訳:BITTIMES 編集部
サムネイル:Shutterstockのライセンス許諾により使用