イーサリアム・ハードフォーク直前「Metropolisに残されたいくつかの問題点」

by BITTIMES

イーサリアムのハードフォーク「 Metropolis(メトロポリス)」のリリースまであと 2日を切りました。
イーサリアムの軽量化を行うために、今回のハードフォークは行われるのですが、「より速い取引スピードの実現」と「暗号力の強化」、そして「マイニング廃止への移行」が行われる予定です。
暗号力の強化は、暗号通貨「 Zcash 」でも使用されている「 zk-SNARK(ジーケー・スナーク)」の導入によって行われ、
マイニング廃止への移行は「 PoW から PoS への移行」によって行われます。
Metropolis は、イーサリアム「 4,370,000 」目のブロックから実装されます。(現在は 4,365,000)
しかし、Metropolis リリース直前になって、今回のハードフォークの様々な問題点が浮き彫りになってきています。
今回は、イーサリアムハードフォークのいくつかの問題点をピックアップしていきたいと思います。
「 Mmetropolis って何ですか?」
という疑問がある方は、下記の記事にて解説を行なっていますので、まずはこちらからご覧ください。
→「イーサリアムハードフォーク「メトロポリス」9月18日から導入スタート

イーサリアム・ハードフォークの問題点「クライアント編」

ハードフォークはシステムの抜本的な変更なので、当然イーサリアムそのものが変わります。
イーサリアムのブロックチェーンは非常に高性能で、「ブロックチェーン上」で様々なシステムを構築することができます。
こちらの理解に必要な情報
→「イーサリアムとはワールドコンピューターである
しかし、現在イーサリアムを使用している「全てのクライアント」が今回のハードフォークの準備ができているわけではありません。(クライアント=イーサリアムを使用している企業)
イーサリアムを使用している企業は数多く存在し、彼らもシステムの変更が必要となります。(ネットワークノードの更新=イーサリアムブロックチェーンにつながっている PC・サーバー・端末のシステム更新)
4.370.000 ブロック以降に適用されるソフトウェアで更新をする必要があるということです。
しかし、全ての企業が今回のハードフォークに関して準備万端というわけではありませんので、ここが問題点となっています。
例えば、Go ethereum( Geth・ゲス)は、最も人気の高いイーサリアムクライアントで、ノードの約 70%を占めています。
しかし、Gethを実行するノードの約半分しか未だ更新されていません。
2番目に大きいクライアント、Parity(パリティ)は先日 Byzantium-ready(ビザンチウム・レディ)をリリースしましたが、テストでバグが見つかり修正を一度行なっています。
また、Parity で実行されるノードの約 80%は未だに更新が追いついていません。

イーサリアム・ハードフォークの問題点「マイナー編」

現在のイーサリアムは、ビットコインと同じように「マイナー」が存在し、彼らがマイニングを行い取引履歴を記録しています。(ブロックの生成)
イーサリアムが「マイニングをやめる」という事実は、誕生した時から計画の一部として公開されていました。( Pow から PoS への変更)
マイニングの難易度を下げることで、取引スピードは加速しますが、その分「マイニング報酬」は大幅に削減されます。(単純計算で 70%減)
当然、利益が大幅に減少するため、マイナーの一部からは、

「ハードフォーク前のブロックを採掘し続ける。」や「鉱夫は、フォークの前と同じくらいの金額を作り続けるべきだ。」

という反論も起きています。
このような発言からもハードフォークに関して、全てのイーサリアム関係者が納得済みではないこともわかっています。
しかし、彼らには選択肢はありません。
イーサリアムの開発者は、ハードフォーク前のイーサリアムをマイニングし続けると、段々と採掘難易度が高くなる設定を行いました。
採掘難易度が高くなると、マイニングの計算量が膨大になり、大量の電力を消費します。
こうなると、どこかのタイミングで「割に合わない」という状況になり、自然と旧イーサリアムブロックを採掘するマイナーがいなくなるだろう。という考え方です。
さすがにビットコインと異なり、中心組織がいるので強制的に変更を行なっていきますね。

イーサリアム・ハードフォークの問題点「開発者編」

イーサリアムのブロックチェーンは、そのシステム内で「自由に新しいシステム」を開発することが可能です。
通常の WEBアプリケーションを製作するように、独自のシステムを作ることが可能ですが、当然こちらのアプリケーションの変更も開発者は行う必要があります。
イーサリアム公式のウォレット「 Mist(ミスト)」に関しては、すでに対応済みということで、再起動することで自動アップグレードが可能となっています。
しかし、その他のアプリケーションに関しては、どのような変更が必要になるのかは、アプリケーション開発者が地震で変更を行う必要があります。
このようにイーサリアムのハードフォークは、「イーサリアムの進化」を促しまさすが、現状 100%対応できているというわけではありません。
しかし、「取引スピードの高速化」「暗号力の強化」「マイニング廃止」が行われることは決定済みですので、Metropolis ハードフォーク前後に、様々な対応が行われていくことになるでしょう。
関連記事
→「イーサリアムハードフォーク「メトロポリス」9月18日から導入スタート
→「イーサリアムがハードフォーク「Metropolis」を実行間近
→「イーサリアムハードフォーク「Metropolis」延期へ「価格高騰のタイミングは?

この記事が気に入ったら
いいね!しよう

関連のある仮想通貨ニュース

CARDANO(ADA)仮想通貨格付け企業DPRatingのランキングで「1位」を獲得

CARDANO(ADA)仮想通貨格付け企業DPRatingのランキングで「1位」を獲得

ニューヨーク州が仮想通貨のタスクフォースを立ち上げか

ニューヨーク州が仮想通貨のタスクフォースを立ち上げか

イーサリアム「ガス価格」問題は解決できる|Vitalik Buterin

イーサリアム「ガス価格」問題は解決できる|Vitalik Buterin

NEM財団:UAEの「ブロックチェーン本格導入」を全面支援 ー 市場にも回復傾向

NEM財団:UAEの「ブロックチェーン本格導入」を全面支援 ー 市場にも回復傾向

サッカークラブが仮想通貨による株式買収に合意|イタリア「リミニFC」

サッカークラブが仮想通貨による株式買収に合意|イタリア「リミニFC」

「黒海小麦取引」の情報管理にブロックチェーン導入テスト|スイス農作物輸出会社

「黒海小麦取引」の情報管理にブロックチェーン導入テスト|スイス農作物輸出会社

注目度の高い仮想通貨ニュース

ビットコインに大規模な価格変動の前触れか|冬眠状態の「クジラ」に資産移動の動き

ビットコインに大規模な価格変動の前触れか|冬眠状態の「クジラ」に資産移動の動き

ブロックチェーンで再生可能エネルギーの起源を証明:スペイン・ACCIONA Energy

ブロックチェーンで再生可能エネルギーの起源を証明:スペイン・ACCIONA Energy

仮想通貨市場へ参入計画する企業「190社以上」に|事業者登録への関心高まる

仮想通貨市場へ参入計画する企業「190社以上」に|事業者登録への関心高まる

TRON(TRX)時価総額ランキング「4位」目指す|2019年掲げる2つの野望:Justin Sun

TRON(TRX)時価総額ランキング「4位」目指す|2019年掲げる2つの野望:Justin Sun

DX.Exchange:登録方法・口座開設を分かりやすく解説【画像あり/日本語対応】

DX.Exchange:登録方法・口座開設を分かりやすく解説【画像あり/日本語対応】

世界をリードする「仮想通貨大国」へ|分散型社会の未来を切り開く注目の4カ国

世界をリードする「仮想通貨大国」へ|分散型社会の未来を切り開く注目の4カ国

仮想通貨ニュース週間まとめ|12月16日〜22日

仮想通貨ニュース週間まとめ|12月16日〜22日

ブロックチェーンで「税金の徴収プロセス」を合理化:チリ財務局

ブロックチェーンで「税金の徴収プロセス」を合理化:チリ財務局

仮想通貨ニュース週間まとめ|2019年1月6日〜12日

仮想通貨ニュース週間まとめ|2019年1月6日〜12日

合法化進む「大麻」へのブロックチェーン活用|急成長する2大産業の現状と今後の可能性

合法化進む「大麻」へのブロックチェーン活用|急成長する2大産業の現状と今後の可能性

リップル:中国・清華大学と提携「ブロックチェーン技術研究」奨学金プログラムを開始

リップル:中国・清華大学と提携「ブロックチェーン技術研究」奨学金プログラムを開始

仮想通貨市場を牽引する「注目すべき」プロジェクトリーダーたち

仮想通貨市場を牽引する「注目すべき」プロジェクトリーダーたち

仮想通貨ニュース | 新着記事一覧

仮想通貨まとめ一覧

貿易産業を変革するブロックチェーン技術「分散型管理」で輸入・輸出の問題改善へ

貿易産業を変革するブロックチェーン技術「分散型管理」で輸入・輸出の問題改善へ

ポルシェ:ブロックチェーンを活用した「次世代スマートカー」計画

ポルシェ:ブロックチェーンを活用した「次世代スマートカー」計画

トヨタ(TOYOTA):ブロックチェーンや最新技術で「モビリティ社会」の新時代へ

トヨタ(TOYOTA):ブロックチェーンや最新技術で「モビリティ社会」の新時代へ

航空業界×ブロックチェーン「安全・安心・低価格」を実現する分散型の業務改革

航空業界×ブロックチェーン「安全・安心・低価格」を実現する分散型の業務改革

【保存版】ブロックチェーン総合まとめ:各業界や企業・世界各国の活用事例

【保存版】ブロックチェーン総合まとめ:各業界や企業・世界各国の活用事例

ブロックチェーンが「農業」の未来を変革 ー トレーサビリティで食品管理をスマートに

ブロックチェーンが「農業」の未来を変革 ー トレーサビリティで食品管理をスマートに

人気のタグから探す