ベネズエラの「ケンタッキーフライドチキン(KFC)」は、来週から仮想通貨ダッシュ(DASH)での支払いを受け入れ始めます。インフレの問題を抱えている同国では、有名なファーストフード店や大型デパートなどで暗号通貨決済の導入が拡大しています。
こちらから読む:大型デパートでも仮想通貨決済「ベネズエラ」関連ニュース
首都カラカスから「南米諸国27地域」に拡大
仮想通貨ダッシュ(DASH)での支払いを受け入れる「ケンタッキーフライドチキン(KFC)」は、ベネズエラの首都カラカスの中部に位置するチャカオ市にある店舗が第一号となります。最初の導入はチャカオの店舗のみとなっていますが、今後は南米諸国の24地域に拡大する予定だと伝えられています。
KFC店舗でのDASH決済導入の取り組みは、
・Dash Help(ダッシュ・ヘルプ)
・Dash Merchant Venezuela(ダッシュ・マーチャント・ベネズエラ)
・Dash Text(ダッシュ・テキスト)
などの共同設立者であるAlejandro Echeverría(アレハンドロ・エケベリア)氏が支援しており、過去3ヶ月間に渡って「DASHの採用拡大」に向けて取り組んできたと説明されています。
アレハンドロ氏は、KFCのように世界的に認められているブランドがDASHでの支払いを受け入れたことは、ダッシュの採用が今後も継続していくことを示す大きな成果であると語っています。現時点でもすでに多くの人々が日常的な支払いのためにDASHを使用していると語る同氏は、『DASHは非常に使いやすい決済ソリューション』だと述べています。
仮想通貨決済の導入で「慈善活動」も活発化
DASHでの支払いを受け入れている店舗などをリスト化して公開しているウェブサイト「DiscoverDash」のデータによると、その数は2018年12月8日時点で「2,445件」とされており、その数は現在も増え続けています。
アレハンドロ氏は『現在ベネズエラではDASHの採用が急速に進んでいる』と述べており、最初は食料品店や小規模な家族経営の企業でDASHの採用が始まったものの、現在はより確立された企業やビジネスが続々と採用し始めていると説明しています。
ケンタッキーフライドチキンでのDASH決済導入こそがその良い例えであると言えますが、同国では今年9月にファーストフード業界を代表する飲食店「SUBWAY(サブウェイ)」でもDASH決済が導入されています。また最近ではベネズエラ最大規模のデパートである「Traki(トラーキ)」が複数の仮想通貨を受け入れ始めたことなどの影響もあり、仮想通貨を通じた慈善活動なども活発化してきています。
インフレの問題を抱えている一方で仮想通貨の導入が進んでいるベネズエラは、徐々に仮想通貨を主軸とした「キャッシュレス大国」へと移行し始めています。
ベネズエラに関するその他のニュースはこちら
ダッシュ(DASH)の価格|2018年12月8日
ダッシュ(DASH)の価格は、本日8日の午前2時頃からやや上昇しており、記事執筆時点では「1DASH=7,702円」となっています。