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ビットコインに大規模な価格変動の前触れか|冬眠状態の「クジラ」に資産移動の動き


仮想通貨市場の分析を行っている「Flipside Crypto(フリップサイド・クリプト)」は、ビットコイン(Bitcoin/BTC)を大量に保有している「クジラ」がここ最近で新たな動きが見せていることを報告しています。これまで長い間取引を行っていなかったウォレットに新たな動きが見られ始めたことによって、低迷が続く現在の市場に変化が起こる可能性があると期待が高まっています。

こちらから読む:今後の動きに意見分かれる「ビットコイン」関連ニュース

大口ビットコインウォレットが活動開始

米国の仮想通貨リサーチ会社である「Flipside Crypto(フリップサイド・クリプト)」は、「Bloomberg」とのインタビューの中で、半年から2年半もの期間に渡って利用されていなかったビットコインウォレットが、昨年10月頃からBTCを移動し始めていることを報告しました。

「Flipside」によると、過去30日間で再び利用され始めたウォレットは、現在の流通しているビットコイン全体の「60%」を保有しているとされており、これらのウォレットが非常に多くのビットコインを保有していることが示されています。

Bloombergによると、現在流通しているビットコイン全体の「85%」は、約1,000個のウォレットに保管されており、ビットコインの多くは一部のユーザーに集中化していることが報告されています。

活発化する「クジラ」が市場に影響?

大量にビットコインを保有しているユーザーは仮想通貨の価格に大きな影響を与える力を持っているため、2年以上に渡って活動していなかった「クジラ」に新たな動きが見られ始めたことによって、市場に大きな変化が起こる可能性があると考えられています。

過去の報告ではビットコインを大量に保有している上位32位に入るウォレットに関しては、価格に影響を与えるような動きは見られていないとも報告されているため、クジラが仮想通貨の価格に与える影響については意見が分かれていますが、今回の動きに関しては過去の動きとの比較なども踏まえて注目が集まっています。

2015年と2017年にウォレットの動きが活発化した後には実際に「大幅な価格上昇」が見られており、2017年末の価格高騰では「1BTC=220万円」という過去最高値を記録しています。今回のウォレットの動きもこれらの年の動きに類似していると言われているため、これまでと同様の動きを見せるのであれば、新たな高値を更新する可能性があるとも考えられます。

大規模「価格変動」を予想|Flipside Crypto

現在の動きがビットコイン市場に変化を与えるとは言い切れないものの、今回の動きを報告した「Flipside Crypto(フリップサイド・クリプト)」の関係者たちは、これから大きな変化が起きる可能性は高いと考えています。

「Flipside Crypto」のデータサイエンス担当責任者であるEric Stone(エリック・ストーン)氏は『今回の動きは明らかに大きな変化であり、大きな価格変動の可能性が通常よりも高まっている』と述べています。

また「Flipside Crypto」のCEOであるDavid Balter(デイビッド・バトラー)氏も『ここ最近で再びビットコインウォレットが活発化しているという事実は、ビットコインに再び大きな価格変動が起きる可能性があることを示している』と語っており、別の表現として『今からさらに2年以上に渡って価格が停滞することを望む理由はない』と説明しています。

ビットコインのこれからの動きについては大きく意見が分かれているため、今後の相場の方向性には注目が集まっています。2年以上に渡って眠り続けていたビットコインウォレットがこれから市場にどのような変化を与えるかには期待が高まります。

ビットコイン(Bitcoin/BTC)の価格|2019年1月13日

ビットコイン(Bitcoin/BTC)の価格は、昨年末からの上昇で一時的に「1BTC=47万円」近くまで上昇しましたが、現在は再び下落しており、2019年1月13日時点では「1BTC=397,373円」で取引されています。

2018年11月14日〜2019年1月13日 BTCのチャート(引用:coingecko.com)