カルダノプロジェクトの商業化部門を担っている「EMURGO(エマーゴ)」は、同社が開発したCardanoブロックチェーンエクスプローラー「SEIZA(セイザ)」を近日中にリリースすることを発表しました。ユーザーはこの検索ツールを使用することによって、今後より重要になると予想される「ブロックチェーンデータへのアクセス」を瞬時に行うことができるようになります。
こちらから読む:あの焼肉店がADAPayに対応?「Cardano/ADA」関連ニュース
SEIZA(セイザ)とは?
EMURGO(エマーゴ)が開発したブロックチェーンエクスプローラー「SEIZA(セイザ)」は、Cardanoブロックチェーン上に記録されている取引履歴を素早く確認することができる検索ツールです。
SEIZA(セイザ)という名前は日本語の「星座」に由来しており、EMURGOが開発したカルダノエイダコイン(ADA)を保管するためのウォレットである「YOROI(ヨロイ)」のように「EMURGOに受け継がれる日本らしさを反映すると共に、ブロックチェーンにおける総合的な指針となることを目指す」という意味が込められていると説明されています。
Cardanoのブロックチェーン上には現在240万以上の有効化されたブロックが存在していますが、セイザを使用すれば、
・ブロック
・過去の取引
・中断された取引
・ウォレットアドレスの取引履歴
などといった、特定のブロックチェーンに関するデータの検索を素早く行うことができるとされています。
カルダノエイダコインの発案者として知られるCharles Hoskinson(チャールズ・ホスキンソン)氏は「セイザ」について次のように語っています。
EMURGOがこのようにコミュニティーにとって有用で革新的なプロダクトを開発したことに興奮しています。透明性を担保することはCardanoブロックチェーンの核たる機能であり、『セイザ』はこの機能を素晴らしい方法でユーザーに届けるでしょう。
「Shellyの時代」における重要なツール
今後カルダノは開発の第二段階である「Byron(バイロン)」の時代から、真の地方分権化を目指す「Shelly(シェリー)」の時代へと移行していきますが、「セイザ」はこの”Shellyの時代”において広く活用される重要なツールになると言えます。
Cardanoは、通信ネットワークへの負担が少ないという利点を備えているプルーフオブステーク(PoS)というコンセンサスメカニズムを採用しているため、これから開発が進むにつれてADA保有者はステークプールに参加してステーキング報酬を獲得できるようになります。
プルーフオブステークを採用したブロックチェーンプロトコルは、より多くのステーキングを行なっているユーザーがブロック作成者として選ばれる仕組みとなっており、その分報酬を得る機会も拡大するようになっています。そのためネットワークの安全性を保ち、トランザクションの認証を行うにあたって、ステーキングは重要な役割を果たします。
ステークプールは「常にオンラインの状態であることを保証できる複数のユーザー」によって運営され、ユーザーは自身のステークをプールに委任することができます。ADA保有者はこれらのステークプールにアクセスする際に「セイザ」を使用することによって、データに瞬時にアクセスすることが可能になります。
EMURGOの公式発表によると、このCardanoブロックチェーンエクスプローラー「SEIZA(セイザ)」は、5月末に正式にリリースされる予定だと説明されています。真に分散化されたブロックチェーンに向けた重要な節目を迎えているCardano(ADA)のプロジェクトには今後も注目です。
Cardano(ADA)に関するその他の記事はこちら