仮想通貨取引プラットフォーム「Bakkt(バックト)」は、2019年5月13日に待ち望まれていたビットコイン先物を提供するためのテストを今年7月に開始する予定であることを発表しました。この発表を受けてビットコイン(Bitcoin/BTC)の価格は高騰しており、一時的に88万円を記録しています。
こちらから読む:価格上昇は止まらない?「ビットコイン」関連ニュース
ビットコイン先物「テスト開始」は7月予定
世界中から注目が集まっているニューヨーク証券取引所(NYSE)の親会社ICE(インターコンチネンタル・エクスチェンジ)が新しく立ち上げた仮想通貨取引プラットフォーム「Bakkt(バックト)」は、2019年5月13日に長い間待ち望まれていた「ビットコイン先物取引」が認可予定であり、今年7月から正式にユーザー受け入れテストを開始し、今後数カ月以内に上場予定であることを発表しました。
本日は、Bakktが「ICE Futures US」および「ICE Clear US」と共同で開発したビットコイン先物契約の開始についてお知らせします。
Bakktの公式発表によると、同社は「米商品先物取引委員会(CFTC)と緊密に協力して取引、透明性、市場の確実性に対する顧客のニーズを満たした上で、連邦の規制にも準拠したコントラクト(先物)を開発した」とされています。
同社が提供する現物先渡し決済のビットコイン先物は今後数カ月以内には規制された先物取引所に上場される予定だと報告されており、Bakktは今後数週間に渡ってICEの交換及び決済パートナーと協力して「ユーザーの受け入れテスト」を行うための準備を進めると説明されています。
CFTCから上場の許可を受けたテストプロダクトは、デイリー(日単位)とマンスリー(月単位)清算の2種類となっており、売りと買いを同時に注文して出来高をかさ増しする「ウォッシュトレード」を防ぐツールなどを駆使して価格形成を援助するとされています。
テストは今年7月に開始予定だとされており、詳細は今後の記事で説明すると報じられています。Bakktはこのテストを通じて顧客がサービスを受け入れるための時間を確保し、同社が構築したトレーディングおよびカストディモデルを満足できるものにするための取り組みを行なっていくと説明しています。
以前からBakktの問題点とされていた「自社のカストディでビットコインの保管と清算を行うためのライセンス取得」に関しては、詳しく説明されていないため、テスト後に正式にサービスが開始されるかどうかに関しては定かでないものの、サービスが本格的に開始されれば機関投資家の参入にさらに拍車がかかるだけでなく、ビットコイン決済などといったその他の開発段階にも進めるようになるため、今回の発表には大きな注目が集まっています。
Bakktに関する記事はこちら
2019年5月14日|ビットコイン(Bitcoin/BTC)の価格
ビットコイン(Bitcoin/BTC)の価格は今朝の時点で88万円近くまで上昇しましたが、その後はやや下落しており、2019年5月14日9時時点では「1BTC=852,179円」で取引されています。
ビットコイン(BTC)などの購入は豊富な仮想通貨を取り扱っている仮想通貨取引所Coincheckからどうぞ。